美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

memo

またかよ…

最高裁の違憲判決を契機に(ここ重要)見直しが進んでいる国籍法だが、以前の「人権擁護法案」のときと同じような形で「このままでは日本が危ない」というデマをまき散らすやつらがいるようで、頭が痛い。本当、既視感バリバリ。 すでにこのようなデマに対す…

いい加減、老人の尊厳を冒すのは止めたらどうか

昨日、例の大江健三郎さんの『沖縄ノート』を巡る(イチャモン)裁判で、大阪高裁において原告の控訴が棄却された。帰宅してすぐに知ったニュース。僕まで思わず祝杯を挙げてしまいそうだ(笑)。もちろん、泡盛で。まあ、これについては当然すぎるほど当然…

昭和は遠くなりにけり

なんか、ほとんど被害妄想と躁病が合併したように失言を続ける例の大阪府知事だが、朝日批判がエスカレートしちゃって、すごいことになってますなあ。「ある言論機関がなくなれば世の中のためになる(あえてサンケイから引っ張ってきました)」だなんて、ど…

なるほどなあ

ノーベル物理学賞、化学賞と立て続けの報道ラッシュ。高校時代、壊滅的に数学と物理の成績が悪く、半ば強制的に「文系・国公立クラス」に分けられた僕(実は密かにお医者さんになりたい、などと思っていた時期もあったのだが、文字通り「物理」的な壁に阻ま…

スポーツ報知まで読んじゃった

昨日が、王貞治監督の最終試合。サヨナラ負け且つ最下位決定という残念な終わり方だったが、まずは「監督、ありがとうございます。お疲れ様でした」以外の言葉を思いつかない(これは以前の日記でも言ったが)。今日の昼飯時、大学近所の「しみず」でカレー…

失言王再び

小泉内閣の時、文部科学大臣をやっていて、従軍慰安婦問題とかでくだらない発言を連発していた中山成彬氏が今度は麻生内閣で国土交通大臣に任命されて、以前を上回るペースで失言を量産中というニュースを目にして、「戦後教育」の無力さを感じる今日この頃…

上に立つ器

なんか、かつてのプレジデント誌の「戦国武将に学ぶ部下掌握術」とか、そういうのと誤解されちゃいそうだけど(笑)、まあ、僕の言いたいことはそれに近い。またまた、例の橋下大阪府知事のこと。 潰すことを計画中の(ここ重要)「国際児童文学館」の職員の…

一朝一夕では・・・

今朝の新聞を読むと、全国学力調査のニュースが大きく取り扱われ、特に橋下大阪府知事が大阪府の「低迷振り」に怒り心頭、らしい。ちょっと引用すると、 文部科学省が29日に発表した全国学力調査の結果で、大阪府の公立小中学校の児童・生徒の学力が昨年に…

「テロ」なんかではなく「無理心中」

八王子でも、「誰でもよかった」とわめいて人を殺したのが出てきてしまったが、こういうのは、津山三十人殺しの時から同じで、要するに、「無理心中」。 もちろん、自爆テロも通り魔も、犠牲になる人にとっては大きな違いはないが、自爆テロには「私の屍を乗…

一生頭が上がらない、と思わなかったのか

今日は久々の完全オフ。ということで、昼まで寝倒すが暑さで目覚める。洗濯機のスイッチを入れ、ブランチを食べながら新聞を読むと、例の大分県の教員採用コネ賄賂問題(大分県だけでなく、全国津々浦々で行われていたことも発覚したが)の続報で、昇進まで…

金曜日夕方の新幹線って

居酒屋以外で最も酒飲んでいる人間の人口密度が高い空間じゃないか、なんてことを思う。自分が飲まないと気になるものだね。 独りの人もビールでプハー、おそらく会社の仲間で来ているグループは文字通り酒盛り開始(さすがに騒いだりしないが)。 僕は野菜…

靖国に遠足(修学旅行)で行こう?

昼休み、研究者仲間のI垣君から電話で問い合わせ。何かといえば、1949年に出された通達に「児童生徒を集団で靖国神社とか護国神社とかに連れて行ってはいかん」というのがあったらしく、それは今は当然失効しているはずなので「やっても法律上の問題にな…

李仁夏先生が

お亡くなりになった。新聞で知る。R.I.P. 結局、一度も生前にお目にかかることはなかったが、先生の活動は様々な書籍で拝見して尊敬していた。歴史の狭間を生きる作者: 李仁夏出版社/メーカー: 日本キリスト教団出版局発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリ…

どうにかしてくれ

昨日の新聞に出ていたけど、下関の教育長がたわけた発言をしたそうだ。この人の脳みその中身はどうなっているのか、マジで理解不明。ちょっと引用すると、 山口県下関市の嶋倉剛教育長(44)が26日、学校への教育補助金増額を求めて訪ねてきた山口朝鮮学…

自衛隊も断れよ

昨日の夕刊でこのニュースを読んだ時、思わず「うそー」と叫んでしまった。稲田某とかの「徴農」に匹敵するんじゃないか? ちょっと引用すると、 大阪府の橋下徹知事は17日、陸上自衛隊信太山駐屯地(同府和泉市)を訪問し、府庁職員の体験入隊について「…

家族は「連座」させられるべきか?

秋葉原の例の通り魔事件、あまりの凄惨さに声も出なかった(彼が自分の犯行の言い訳として用意した物語の「あまりの単純さ」及び凶行に及んだ時間の短さにも衝撃を受けた)。連日ワイドショーやニュース番組はこの事件の報道に時間を割いているが、昨晩ある…

氷室先生、R.I.P.

今日一番驚いたニュース。氷室冴子先生の何とも早い死去。一緒に夕飯を食っていた学生とこの驚きと残念さを共有した。ご冥福をお祈りします。 僕の教え子は『ざ・ちぇんじ!〈前編〉―新釈とりかえばや物語 (1983年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)』とかを愛…

「工作員」だよ

今朝の新聞を読んでいると、非常に不愉快な記事があった。一部引用する。 ベトナム人研修生「強制貯金」被害、200人で1億円超 日本で研修生や技能実習生として働き、手当や給料の一部を引かれて預金させられたベトナム人の被害が、5月までの1年半に2…

R.I.P.

増田聡さんのブログで知らされたのだが、鈴木芳樹(id:yskszk)さんが突然なくなられたとのこと。心よりご冥福をお祈りする。 僕は結局生前の鈴木さんとは直接お会いすることが叶わなかった。お互いのブログやブックマークを参照し合ったり、数ヶ月前ようや…

大阪府民ではないけど

両親と兄一家は今も大阪府民。僕も高校卒業するまでは大阪府民なので、やはり他人事とは思えない。 で、例の知事殿が、様々なパフォーマンスをしているのは羞恥周知のことだが、宮本大人さんがまとめてくれているように、「大阪府立国際児童文学館」が「無駄…

ヒダリもミギも関係ねえよ

朝から腹の立つ記事を新聞で立て続けに読んでしまう。 大阪の橋下知事が音頭を取っている「大阪府財政再建案」。彼が「文化」に対してどういう考えを持っているかが現れているだけでなく、教育や医療、福祉に対しても文字通り「貧しい」考えしか持っていない…

ダライ・ラマと聖火リレーについての雑感

ニュースを見て思ったことをダラダラ。 いきなりコースを変えてまで聖火を死守っていうのは、もう何が目的なんだか判らないな。観光客にくってかかられたサンフランシスコの警官が「僕の方だって(どこを走っているのか)知りたいよ。僕だって息子と聖火を見…

欲望は昂進する。そして「嫌なものは嫌」だと言える自由を。

えらく抽象的な題になったが、気になったニュースの雑感を。代理出産についてのニュースだ。 諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘院長は4日、これまで独自実施してきた代理出産のデータを公表した。(中略) 一方、代理母は、妻の実母が5例、…

脅迫の連鎖

映画『靖国』の上映取りやめが相次いでいる。まだ事件が起こったわけでもないのに。 以下、朝日の記事を抜粋。 「靖国」今月封切り中止 上映予定館辞退 トラブル警戒2008年03月31日23時10分 中国人監督が撮ったドキュメンタリー映画「靖国」をめぐり、公開日…

「犠牲者」は誰か

大江健三郎さん及び岩波書店を訴えていた元軍人およびその遺族の請求が退けられた。まずはめでたいことである。 しかも今日は63年前、問題となった渡嘉敷島の「集団自決」のあった日なのだそうだ。この偶然にはびっくりだ。 原告側は名誉を傷つけられた、と…

学習指導要領

文部科学省は今日付けで、小学校では2011年から、中学校では2012年から実施する学習指導要領を告示した。 そもそも、「改正」教育基本法からして文句を言いたいところだが、この学習指導要領には「君が代を歌えるように指導する」など、愛国心教育が急遽、よ…

これは「虐殺」である

こんなブログで呟いても仕方ないとは思いつつも、現在チベットで起きている件について(今後どうなるか判らないが)、まずは中国政府のやり口を非難したいと思う。これは対等な争いではない。圧倒的な軍事力を持つ者と、石ころでしか抵抗できないような人々…

「空気を読め」と迫るKYな議員達

今朝、朝日新聞で読んでいて、思わず味噌汁を噴きそうになったのが、「徴農」というような言葉を思いつくほど常人とは発想が違う稲田朋美議員がやらかしてくれた以下の件。要点だけを引用すると、 靖国映画「事前試写を」 自民議員が要求、全議員対象に 靖国…

どの口が言うのか

朝から(正確には昨日の深夜だが)腹の立つニュースを一つ。 『週刊新潮』の『「危ない海兵隊員」とわかっているのに暴行された沖縄「女子中学生」』という記事に対して(この記事タイトルだけで、内容は推して知るべしであろう。推測したくもないけど)、女…

「奴隷」の見本

花岡信昭という産経新聞の客員編集委員がいる。完璧な「奴隷」の見本である。「言われてやるのはまだ未完成。言われる前に進んでやるようにし向けられれば、支配の完成」というのが規律権力論の要だが、このオッサンはそれの斜め上まで行ってしまっている。…