美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

またかよ…

最高裁違憲判決を契機に(ここ重要)見直しが進んでいる国籍法だが、以前の「人権擁護法案」のときと同じような形で「このままでは日本が危ない」というデマをまき散らすやつらがいるようで、頭が痛い。本当、既視感バリバリ。
すでにこのようなデマに対する反駁は出ているので(例えばこことかここを参照)、詳細はそちらに譲るが、この「危機感」と実際に考えられるデメリットの乖離はどうしたわけか。そういえば「在日外国人に参政権を与えればやばいことになる」っていうデマも以前よく聞かれたけど、例えばさあ、60万人の在日コリアン参政権与えて、どれだけの影響が出るというのか。その何十倍もの選挙に行ってもいない日本人の方がよっぽど政局に影響与えているよ(笑)。
せっかくだから、出たばかりのブックレットを紹介しておきます。

法に退けられる子どもたち (岩波ブックレット)

法に退けられる子どもたち (岩波ブックレット)

この本は「離婚後300日問題」、「無国籍問題」、「婚外子相続差別規定問題」と、三つの大きな問題を取り扱っている。とりあえず、二つ目のだけでも読んで、落ち着けとしか言いようがない。