美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

年度末消化に向けて

年度末になってきたので、学術書をいつものようにまとめ買い。半分ほどは学科図書室に入れる予定です。 植民地「公娼制」に帝国の性政治をみる: 釜山から上海まで 作者:宋 連玉 有志舎 Amazon 植民地朝鮮の愛国婦人会: 在朝日本人女性と植民地支配 作者:広瀬…

A Reality Of “Warner” Era〜東京編 at 千駄ヶ谷・ビクタースタジオ302st「紫のクレアシオン」

今日も鈴木祥子さんのライブに行って参りました。場所は千駄ヶ谷にあるVictorのスタジオ。ここは前にも来たことがあります。ということで、僕は2回目。前回は録音する場所である「スタジオシート」でしたので、今回は、偉そうにディレクター気分が味わえる「…

加害者家族と「宗教的エリート主義」について

今日届いたこの本を一気読みしてしまったので、その感想を以下に簡単に書く。 「オウム死刑囚 父の手記」と国家権力 作者:高橋徹 現代書館 Amazon これは、2018年に死刑になった、元オウム真理教信者の井上嘉浩氏の父親の手記を元に、その周りの支援者たち(…

鈴木祥子「A Reality Of "Warner" Era ~ at 二条城 PAGANINI Castello di Nijo― "深い藍、愛に至る空虚"」

開演前の様子 今日も鈴木祥子さんのライブに行って参りました。会場は再び「二条城PAGANINI」。ここはちょうど3週間ぶりです。今日はワーナー所属時代を振り返るシリーズの2回目で、タイトルは「深い藍、愛に至る空虚」というもの。ちょうど空も小雨がぱらつ…

鈴木祥子「A Reality Of “Warner” Era 〜at 二条城 PAGANINI ”紫の影、あるいは誤解”」

PAGANINIの看板 今日の夕方は、久々に京都でおこなわれる鈴木祥子さんのライブに参加しました。会場は二条城裏にある「二条城 PAGANINI」という小さなホール。僕は初めての会場。一階の玄関で靴を抜いて、二階に上がります。そこにはどんと「Steinway & Sons…

イスラーム関係のものを中心に

先日行われた日本宗教学会学術大会は、3年ぶりの対面学会だったので、「同窓会」的な気分で、発表もしないくせに僕も参加した。大会のオープニングを飾るシンポジウムのテーマは「教育とイスラーム」というもので、なかなか興味深いお話が聞けた。ということ…

鈴木祥子「A Fantasy Of “EPIC“Days〜完結編」@高輪プリンセスガルテン・AMBIENTE

今年の夏はどうかしているくらいの猛暑日が続きますが、いそいそと上京して、鈴木祥子さんのライブ「A Fantasy Of “EPIC“Days〜完結編」に行って参りました。これは祥子さんがデビューから数年間所属した「Epic Sony」時代を回顧して、もう一度自分自身で「…

研究者の「5月病」

自分の研究とは直接関係ないけど、5月になり、何となくやる気が出て(例年、すぐに失速するが)、気になったものをまとめ買い(研究費が下りてきて、気分が大きくなったので)。 観光と「性」: 迎合と抵抗の沖縄戦後史 (叢書パルマコン) 作者:小川 実紗 創元…

鈴木祥子@玉川上水ロバハウス「A Fantasy of "Epic" Days」

数ヶ月の間を置いて、再び鈴木祥子さんのライブに行って参りました。今回の会場は、玉川上水の「ロバハウス」というところ。元々古楽器の演奏をしているところらしく、面白い作り。内部は洞窟とかそういうモチーフで、壁一面の楽器も興味深かったです。会場…

鈴木祥子「Syoko,/ The Lead Vocalist」@千駄ヶ谷Victor Studio

今日は久々の鈴木祥子さんのライブ。タイトルは「Syoko,/ The Lead Vocalist」というもので、このタイトルはRod Stewartの『Lead Vocalist』というアルバムから拝借したと祥子さんは言っていたでしょうか、今日は「ヴォーカリスト」に専念し、バックにはギタ…

国際日文研の「大衆文化」研究を中心に

最近、国際日本文化研究センターが立て続けに「大衆文化」についての研究成果をまとめて出版している。卒論でそのあたりをやりたい学生もいたりするので、それを中心に色々学術書をまとめ買い。 運動としての大衆文化 作者:大塚英志 他 水声社 Amazon 戦時下…

研究者仲間の編著を中心に

最近、研究者仲間の友人が複数所属している「戦争社会学会」というところが中心となって、岩波書店から「戦争と社会」というシリーズを出した。それを中心に購入した書籍のご紹介。 「戦争と社会」という問い (シリーズ戦争と社会 1) 作者:蘭 信三,石原 俊,…

台湾の文化人類学的研究を中心に

新学期が始まって、予算は下りた今頃は、毎年浮かれて一気に本を買うことが多い。今回は、日本の旧植民地たる台湾に関する研究書をまとめ買い。元々植民地期の朝鮮を研究フィールドにしている僕だが、やはり比較対象として台湾研究は外せない、というか、年…

鈴木祥子「拾得の熱い夜アンコール!“われても末に演らんとぞ想ふ。”」

2022年最初のライブは、またもや京都拾得での鈴木祥子さんのライブでした。今日は「われても末に演らんとぞ想ふ」と題されたもので、もちろんこれは百人一首の崇徳院の「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」をもじったもの。つい先…

鈴木祥子「かのおもひでに雪は降りつつ」@京都拾得

今日も京都のライブハウス「拾得」での鈴木祥子さんのライブを見に行きました。今日のライブは題して「かのおもひでに雪は降りつつ」。8月、10月、12月と隔月でおこなわれた3DAYz『GOD Can Crush Me―拾得の熱い夜』のラストでした。一昨日あたりから京都は雪…

鈴木祥子「二条の月の影のさやけさ」@京都拾得

本日も、鈴木祥子さんのライブに行って参りました。今年はこのコロナ禍のもと、2ヶ月ごとに3回ここ拾得でライブをやることになっており、今日はその2回目。タイトルは「二条の月の影のさやけさ」と題されたもので、これは十数年前、祥子さんが京都にお住まい…

鈴木祥子@拾得「SZK56直前SP」

「拾得」入口 今日は久々のライブ。京都の老舗ライブハウス「拾得」にて、鈴木祥子さんの「SZK56直前SP」と題されたライブでした。これはネタばらしすると「鈴木さんがあと20日ほどで56歳になる直前のスペシャルライブ」という意味です。祥子さんは「55歳は…

大学同期、逝く

ショックなメールをいただいた。大学入学時からの友人で、読売新聞記者だった福田淳(まこと)君がくも膜下出血で急逝した、という知らせだった。享年49歳(僕と同い年)。 知らせてくださったのは、福田君の高校時代の友人のWさん。大昔、福田君を交えて飲…

逆五月病

連休明けは僕もご多分に漏れず、憂鬱でけだるい気持ちになるが、その一方で年度の研究費が確定するので、学会費を払ったり、どかっと学術書を購入してしまう「逆五月病」という一瞬だけの狂騒状態になる。その勢いで購入した本は以下の通り。 宗教の経済学:…

年度末予算消化終了

2020年度の予算をしっかり使い切りました。先程確認したら、残額が約1000円というぴったり具合。この一月で購入した本は以下のものです。 グローバル化時代の日韓新宗教 -妙智會教団と圓佛教- 作者:李 和珍 発売日: 2021/02/25 メディア: 単行本 昔から知っ…

年明けに

昨年末に注文して置いた本が、仕事始めの今日に届いていた。最近いただいた本も含めて簡単にご紹介します。 不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書) 作者:森本あんり 発売日: 2020/12/16 メディア: Kindle版 森本先生の本は、やはり買ってし…

いただいた本を中心に

この数週間ほどで入手した学術書を羅列します。何冊かは、著者からいただきました。 先祖祭祀と墓制の近代――創られた国民的習俗 作者:問芝志保 発売日: 2020/10/23 メディア: 単行本 著者の博士論文の書籍化。おめでとうございます&ご恵送ありがとうござい…

拡散気味

このところ、リアル書店に足を運ぶことが減って、ツイッターの情報などから本を購入することが増えてきた。勢い、分野としてバラバラになりがちだけど、元々僕は(知的に)落ち着きがない浮気性の人間なので、これでいいのだ。 せめぎあう宗教と国家―エチオ…

岩波書店のものを中心に

最近、リアル書店に行かず、ネット情報しか目にしていないので、あまり本の量があるとはいえない大学生協の書籍コーナーにふらっと行ってみて「こんなのが出ていたのか」と驚くことになった。やはりネット情報だけでは限界がある。 というわけで、今日大学生…

「ユダヤ的なるもの」に関する本

今日届いた本のうち、2冊は「ユダヤ的なるもの」についての本、といえるだろう。僕の出身研究室である東大宗教学科は、伝統的にユダヤ教に関する研究者を擁し、養成しているが、僕自身はヘブライ語にびびって、ろくに市川裕先生の教えを受けなかったことを今…

出張の代わりに

このご時世で、出張(沖縄に学生を連れて行くフィールドワーク実習)が潰れたので、そのお金で本を買いまくった。研究者の僕はこれくらいしか経済を回す術を知らないので。 最近は、過去の映像作品をDVDにして、それを本の付録にしている学術書も結構多いが…

きっと読めないだろうけど・・・

それでも本を買うのは、まあ、義務みたいなものですね。というわけで、今日買った一番ごつい本はこれ。 世俗の時代【上巻】 作者:チャールズ・テイラー 発売日: 2020/06/10 メディア: 単行本 世俗の時代【下巻】 作者:チャールズ・テイラー 発売日: 2020/06/…

在日朝鮮人ハンセン病資料ほか

まだお金(研究費)があるうちに、ちょっとした資料集などを買っておこうと思って、以下のものを購入。 在日朝鮮人ハンセン病資料(全3巻セット) (在日朝鮮人資料叢書 19) 発売日: 2020/03/01 メディア: 単行本 このところ、歴史学、社会学でハンセン病に関す…

コロナ禍の中の最初の公費消費

現在、本屋さんも出社人数を制限しているせいで、本の発送が多少遅れ気味のようだ。ちょっと前に頼んで、今日届いた本のご紹介。なかなか読む時間と気力がないんですけどね(なんとなく、人と会わずに作業し続けていると、生気がなくなる気がする)。 アジア…

年度末に

もうすく年度末。ということで、残った研究費で、本をまとめ買い。あと何冊か著者からいただいたりもしたので、その本のご紹介。 民族を超える教会――植民地朝鮮におけるキリスト教とナショナリズム 作者:松谷 基和 発売日: 2020/03/05 メディア: 単行本 黒住…