美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

イスラーム関係のものを中心に

先日行われた日本宗教学会学術大会は、3年ぶりの対面学会だったので、「同窓会」的な気分で、発表もしないくせに僕も参加した。大会のオープニングを飾るシンポジウムのテーマは「教育とイスラームというもので、なかなか興味深いお話が聞けた。ということで、今年いただいた科研費をそっち方面の本や事典を買って、消費してしまうことにした。

まずは、この大型事典を。お高いけど、仕方ないね。学生の自習室に置く予定。

そして、姉妹編とも言えるキリスト教のものも購入。

知り合いが多数執筆している事典。編者に早世した山田仁史氏の名前があるのが哀しい。

 

 

ここからはナカニシヤ出版から出ているイスラーム関係の単行本シリーズ。けっこうこの出版社は、イスラーム関連の博士論文を単行本化しているんですよね(以前も数冊買っている)。久志本さんはシンポジストでもあった。買ってみたらすごく浩瀚な本で驚いた。

嵯峨井さんはまだお目にかかったことはないが、満洲における神社研究の第一人者で、過去に『満洲の神社興亡史―“日本人の行くところ神社あり”』というのも出されている。

 

 

大貫隆先生がこのところ、この「ヨベル」という出版社から立て続けに本を出されているので、これも図書館に。

鈴木祥子「A Fantasy Of “EPIC“Days〜完結編」@高輪プリンセスガルテン・AMBIENTE

今年の夏はどうかしているくらいの猛暑日が続きますが、いそいそと上京して、鈴木祥子さんのライブ「A Fantasy Of “EPIC“Days〜完結編」に行って参りました。これは祥子さんがデビューから数年間所属した「Epic Sony」時代を回顧して、もう一度自分自身で「歌い直してみる」というライブシリーズの完結編。僕自身はVictorスタジオのと、玉川上水の「ロバハウス」のにも参加しました。今回の会場は、品川の高級住宅街にある「高輪プリンセスガルテン・AMBIENTE」。ここはなんと外観も内装も撮影禁止、ということですので、ご興味ある人はリンク先の公式サイトをご覧ください。ここは観客が約110名ほど収容できる大きさで、実際今回のライブは満員でした。舞台の上には、この会場が所有している「Stainway & Sons」のグランドピアノ(以下P)と、祥子さんが持ち込んだ電子オルガンの「Wurlitzer」(以下W)の二つだけ。

今回のチケット


開演時間を少し過ぎて、真っ赤なオフショルダーのロングドレスで祥子さんが登場。この衣装と会場の雰囲気でますます「ピアノリサイタル」みたいな感じになりました。しかも、今回は全くのマイクなしの完全アンプラグド(歌は聞こえましたが、少しMCで聞きづらかったところがあったのも確か)。以下ではいつものようにセットリストと簡単な感想をメモしていきます。

1)夏のまぼろし(P)

まずはこの曲でスタート。これもずいぶん久しぶりのような気がしますが、今、まさに「夏」ですしね。
2)Get Back(P)

ピアノの弾き語りでも軽やかに感じますね。


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3)ささやかな奇跡(P)

個人的には、僕が祥子さんを知るきっかけとなったアルバム『風の扉』に収録されている曲で、好きな曲です。
4)Happiness?(P)

「?」がついている方の「幸せって何」と問いかける曲。「私の人間性が、じゃなかった、人間性は変わりませんよね、音楽性がちょっと変わってロック寄りになった頃の曲ですね」と祥子さん。
5)午後の坂道で(W)

これも久々のような気がします。


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6)電波塔(W)

ここからは祥子さんが持参したウーリッツァーで。「この曲、結構リクエストされることが多いんですよね」


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7)最後のファーストキッス(W)

実はアニメ版「キャプテン翼」のエンディングだったんですよね、この曲。後で知ってびっくりした記憶があります。


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8)Love Child(W)

9)悲しい青空(P)

これもメロディからして「悲しい」ですよね。


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10)すべてはO.K.(P)

と思ったら一転して明るく「あたしがしあわせな気分ならすべてはO.K.でしょ?」と笑い飛ばす曲へ。
11)Down by the river(P)

「この曲、いつかは皆さんとゴスペルクワイアでやりたい」とのことです。


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12)Angel(P)

これも久々。「すべてはO.K.」と並んで、『Candy Apple Red』中の名曲と思います。


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13)Friends(P)
14)Goin' Home(P)

祥子さん曰く「この曲もコードはDなんですが、教会音楽的にDは救い、救済のコードらしいです。私結構使っちゃうんですよね」。

本編は終わりましたが、当然我々はアンコール。このとき、一部のファンから明日誕生日の祥子さんに対して「Happy Birthday To You」と合唱が始まりました。

e1)Make it easy on yourself(P)

先日亡くなったBurt Bacharachのカヴァー。このタイトル、簡単そうでなかなか訳が難しい。昔は「涙でさようなら」という邦題が付いていましたが、僕なら「ケリはそっちで付けて」とでも訳すかな。
e2)Lead me, guide me(P)

これは今度発売されたシングルの「B面」に収録された讃美歌。
e3)夏はどこへ行った(P)

最後は、このたび再録音でシングルを出したこのデビュー曲で締め。


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ライブが早めに終了したので、僕はそのまま「ディスクユニオンお茶の水店」に走り、懐かしの「短冊シングルCD」を買って、ポストカードと生写真の特典もゲットしました。この短冊CDを手にすると、90年代の記憶が甦るような気がしますね。

僕が祥子さんのファンになって約30年ちょっとですが、歌声を聞きながらつい僕の大学時代を思い出したりもしていました。

あと、10月には京都でEpic時代の次の「ワーナー時代」の曲を中心としたライブが予定されていることもアナウンスされました。これまた楽しみですね。

研究者の「5月病」

自分の研究とは直接関係ないけど、5月になり、何となくやる気が出て(例年、すぐに失速するが)、気になったものをまとめ買い(研究費が下りてきて、気分が大きくなったので)。

沖縄研究において、このような視点は欠かせないであろう。

植民地期から人気があった女優、文藝峰の評伝。映画史もちまちま購入しています。

知り合いの渡辺直紀先生が翻訳。日本に徴兵され、ソ連に抑留され、その間に帰るべき「祖国」は分裂し、帰国しても過酷な運命が・・・、という内容の帯文を見ただけで、頭を垂れるしかない。

新井先生の似た内容の本を何冊も読んでいるのに、買っちゃうんだよなあ。

広島で被爆したタカラジェンヌの評伝。これまでも小説や映画の元ネタになってきた人物ですね。

台湾の神社(の再建)に関する章があるので購入。

この4月から同僚になった人が激プッシュするので、遅ればせながら購入。僕もこれで、卒論指導が多少はまともになるか?あまり期待はしないで欲しいが。

ゴシップ好きの僕としてはやはり見逃せない本棚、これは。名前だけ知っていても、実は柳原白蓮に関して、あまり知らないもんな。

こんなタイトルの本、僕がスルーできるはずもなく。

行っておきますが、「ヌード」に関しての章はほとんどありません(笑)。編著者の井上章一先生が文字通りざっくりと「描いて」います(読めば判る)。

鈴木祥子@玉川上水ロバハウス「A Fantasy of "Epic" Days」

数ヶ月の間を置いて、再び鈴木祥子さんのライブに行って参りました。今回の会場は、玉川上水の「ロバハウス」というところ。元々古楽器の演奏をしているところらしく、面白い作り。内部は洞窟とかそういうモチーフで、壁一面の楽器も興味深かったです。会場は約80名ほどでぎゅうぎゅう詰め。今回のライブのタイトルは「A Fantasy of "Epic" Days」というもので、祥子さんのEpic Sony所属時代を振り返るという趣向(その第2回目)。つまり、初期の曲が中心であり、それを恐らく30余年間聴いている僕を含めたリスナーが集う、という濃い空間。

ロバハウス外観

準備されている楽器はアップライトのピアノと、祥子さんのウーリッツァー(電子オルガン)のみ。今回は完全unplugged、つまり生声&生音。まあまあ狭い会場とは言え、これには驚きました。前回が、完全なスタジオライブでしたから、ある意味真逆。
祥子さんは白いブラウスとグレーのスカートという出で立ちでご登場。前口上で「今日はEpic時代の曲をやっていくわけですが、あの頃は自分の声量などを考えずに作ったものですから、(マイクなしで)最後まで保つかどうか(笑)」とおっしゃいましたが、結論から申し上げますと、保ちました。改めて、単純にヴォーカリストとしてすごいなあ、と思いました。以下、セットリストを書いていきますが、曲の後ろの(P)はピアノ、(W)はウーリッツァーを指します。

壁に掛かっている古楽器

1)ぼくたちの旅(アカペラ・手拍子→P)(Candy Apple Red)
「一曲目に、Epic時代の最後の曲を保ってきてしまいました(笑)」
2)Swallow(W)(水の冠)
「これは4月の曲ですね。この曲は、リクエストもよくいただき、ついまたこれかあ、とかと思っちゃうんですけど、今日は、昨日この曲を書いたつもりで歌います(笑)」と歌ってくれたのですが、ウーリッツァーが「ご機嫌斜め」で、どうも基盤などが浮いているのか、音が割れたり、まるで近くにスネアドラムを置いているような振動音がしたので、「やりなおし」ということで
3)Swallow (take 2)(P)
が改めて演じられました。その間に、ウーリッツァーは上部にタオルと板を置いて、それごとガムテープで固定されるなどの「応急処置」を経て、以降は大丈夫な状態になりました。京都の「拾得」でのライブの時は、店にある「漬物石(名物の「漬物ピラフ」の漬物は実際に作られていたのでしょうか)」を載せていたこともありましたが、今後「漬物石」に代わる何かが望まれるところです。
4)青い空の音符(P)(Long Long Way Home)
ライブで聴くのは珍しい曲かも。作詞は大貫妙子さん。この曲が特にそうでしたが、今回祥子さんは過去の自作を歌うに際して、イントロを結構アレンジしていて、一瞬「これ、何の曲だ?」と戸惑うことも多かったです。
5)苦しい恋(P)(Candy Apple Red)
しっとり目の前曲から一転して、この激し目の曲。祥子さん自身も途中で演奏を止めて「さっきの曲(青い空の音符)とこの曲、年数にして7年くらいの間があるんですが、今歌い始めて、この人どうしちゃったの、というくらいの変わりようですよね(会場爆笑)」確かに。
6)あの空に帰ろう(W)(Long Long Way Home)
この曲は戸沢暢美(まさみ)さんの作詞。「戸沢さんが既に亡くなっていることを数年前に知って、すごくショックで・・・。実は同じアルバムの「水の中の月」という曲も、最初は戸沢さんの書いてくれた歌詞があったんですが、あまりにもダークな内容で、これはちょっと歌えない、ということで自分で歌詞を書いて歌った、ということもありました」という裏話も。祥子さんの「水の中の月」の歌詞も相当暗めですが、それよりって、どんだけ・・・遠くのファンは思ったことでしょう。
7)サヨナラの朗読 English ver. & Japanese ver.(W)(Viridian)
「これ、デビューアルバムの曲なんですが、その時は結構一生懸命多重録音でデモテープも作っていて、この曲は最初英語の歌詞を付けて歌っていたんですよね」と言って、その「デモテープヴァージョン」が1番だけ歌われ、その後は本来の「日本語ヴァージョン」へ以降。
8)Sweet Basil(W)(水の冠)
さりげなく不倫を歌っているこの曲、個人的には結構好きです。
9)危ない橋(W→P)(風の扉)
ウーリッツァーからピアノに移行しつつ。
10)Hourglass(P)(Hourglass)
この曲は作詞が杉林恭雄さん。アルバムのタイトル曲。すごくない政敵、と称されたこのアルバム、発売当初なぜか繰り返し聞いていたのを思い出します。既に亡くなった大学院の友人K沢君も、確かこのアルバムを褒めていたなあ。
11)チャイム(W)(Radiogenic)
「この曲は作ったときはアップテンポだったのが、結局落ち着いた(neatな)感じになって収められた」と祥子さん。客も少し、怖々とコーラス。何せ「生声」ですので、祥子さんの声をかき消しては、と皆さん配慮していた感じでしたね。
12)Happiness(P)(Hourglass)
「さて、しばらく封印していた曲を(笑)」と祥子さんが言うと、客も「ああ、もしかして」と阿吽の呼吸(笑)。「歌うと不幸になる(笑)、といわれていたこの曲、25歳、という言葉を入れるなとプロデューサーに言われケンカになったりしましたが、私はジャニス・ジョップリンの「Kozmic Blues」にインスパイアされたというか、自分の中の炎が、という感じで(作った)」「今回のライブ、Fantasyと名付けましたが、私がデビューしてからEpicを離れるまでの12年ほどですか、23歳から30代前半という、女性の人生で重要な期間というか、高低差もすごくあって、最早あの時間は昔すぎて私にはファンタジーなんですよね。でも、歌い直すと新たな発見があるし、こうして皆さんとつながれるというのはありがたい(大意)」と前口上があり、そこからジャニスが完全に乗り移った祥子さんのemotionalな曲の「入り」があり、今回は原曲通り「25歳」と歌われました。その後は
13)ときめきは涙に負けない(P)(Radiogenic)
14)波の化石(ファシル)(P)(Viridian)
「実は「Happiness」「ときめきは~」「波の~」はすべてFのキーなんです」と言い、そのままシームレスに
15)海辺とラジオ(P)(Snapshots)
で盛り上がり、この曲を終えホッと一息。ここで祥子さんが「何かリクエスト、あります?」と聞いて、以下の2曲が採用されました
16)My love, my love(W)(Radiogenic)request
17)あなたを知っているから(W)(Haevest)request
18)Good Old Dusty Road(W)(Snapshots)
祥子さんはトイトランペットを持参して、プップク吹いておりました。本編はここまで。以下はアンコールです。
e1)愛はいつも(W)(風の扉)
祥子さんは「Romances sans Paroles」のTシャツとジーンズにお着替え。この曲からシームレスに
e2)Farewell Song(P)
が歌われ、「もう何も辛いことはない」と今回のライブは締めくくられました。僕たちファンとしては「もう何も言うことはない」状態でした(笑)。お腹いっぱいです。
ここまでほぼ休憩なしで2時間強、歌いきってくださいました。そして会場先行発売のライブアルバム『歌う、聴こえる~そして10のメモワール Chanter, entendre et 10 memoires』を当然のように買う我々。帰宅して聴いたら、これまたいい音!実はこのブログもこのCDを流しっぱなしで書きました。

ピアノとウーリッツァー

祥子さんによると、エピック時代を振り返るライブ第3弾は6月以降に企画しているそう。刮目して待ちたいと思っています。

なお、ライブの後は大体ファン仲間と軽く打ち上げをするのですが、新宿に戻ったのに、まさかの「居酒屋難民」となり、打ち上げられなかったことだけが残念でした。完全に新宿、コロナ前の人出に戻っていますね・・・。

鈴木祥子「Syoko,/ The Lead Vocalist」@千駄ヶ谷Victor Studio

今日は久々の鈴木祥子さんのライブ。タイトルは「Syoko,/ The Lead Vocalist」というもので、このタイトルはRod Stewartの『Lead Vocalist』というアルバムから拝借したと祥子さんは言っていたでしょうか、今日は「ヴォーカリスト」に専念し、バックにはギタリスト(設楽博臣さん)とキーボーディスト(高野勲さん)の2人の、計3名のみのストイックな編成。

場所は「千駄ヶ谷Victor Studio」で、ミュージシャンのように裏口から入って、レコーディングスタディオに入りました。

レコーディングスタディオに入ったら、各座席にヘッドフォンが置いてありました。今日はこれをつけて、ミキサーを経由した音をリアルタイムで聞く、というライブ形式(オペレーターは中山佳敬さん)。僕はこういうのは初めてだったので、びっくりしました。

少し、リハーサルが長引き、予定よりも遅いスタート。今日の祥子さんの出で立ちは「赤いベレー帽、白シャツ、紺のスカート」というすっきりしたもの。個人的なことを言いますが、僕は「ベレー帽かぶった女性大好き侍」なので、凄く萌えてしまいました(笑)。でもこれは実は、ファーストアルバム『Viridian』の時のお帽子だったのでした。

第一部は「レコーディングセッション」で、祥子さんのデビュー曲「夏はどこへいった」を改めて「2023年版」としてダビングしながらレコーディングするのを我々が見学する、といった趣き。でも、祥子さんの「第一声」は以下の曲でした。

1)Tom's Diner(アカペラ)


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祥子さん曰く「私、デビュー時には和製スザンヌ・ヴェガという売り出され方をされたんですよね」。僕は「そういえばこの曲、某コーヒーのCMだったな」と思い出していました。


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この後、35年前のデモテープの音源が流され「実はこれ、さっきの曲が入っているスザンヌ・ヴェガのアルバム『Solitude Standing』の「Gypsy」という曲の歌詞に勝手にメロディを乗せる、という課題が私に出されて、その曲があるプロデューサーの耳に触れて、改めて川村真澄さんの歌詞がつけられたのが“夏はどこへいった”なんですよね」と裏話が披露され、その後しばらくトラックを重ねていく様子を僕たちが拝見するという「大人の社会見学」という感じの時間となりました。これだけこだわって、重ねて音が作られていくんだ、というのをリアルタイムで経験できました。

2)夏はどこへいった


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祥子さんは、以下の写真で言うと客席の向こうのブースでレコーディングでした(この写真は休憩中に撮りました)。「ファーストアルバムの時のような初々しさを出そうと思ったんですが、やっぱりふてぶてしさが出ちゃいましたね(笑)」と祥子さん。3,4回重ね録りをして完成したのを見届けて、第一部は終了、休憩時間にはコーヒーが振る舞われました(スザンヌ・ヴェガのCMのせいではないでしょうけど)。

第2部は“ライブ・セッション”と言うことで、ここからはブースから祥子さんも設楽さん、高野さんも出て来て、「ここ1年ほどで、ライブでEpic Sony時代を遡っていきたいと思いますので、今日は懐かしい曲を中心に、私はヴォーカルに専念してお送りします」と始められたのが

3)Goodbye, My Friend


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でした。続けて歌われたのが、ライブではめったにしないと祥子さんも言っていた

4)Little Wing

「実はこの曲、2ndアルバムの『水の冠』の時にできていたのですが、その時はペンディングになって、フォークっぽくガシャガシャ弾いていたのを、小林武史さんのアレンジで変わったんですよね」とのこと。

5)Sweet Sweet Baby

「アルバムのテイクも凄く気に入っている曲です」とのこと。

6)メロディ(withタンバリン)


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「おとなしい曲が続いたから」と、アップテンポなこの曲がセレクトされました。

7)とどくかしら

「この曲はジャズっぽいと言うか、ちょっとアルバムとは違う感じになると思います。そういう(アドリブ的なノリも)良いよね」と始められました。確かに違うアレンジでした。

8)サンデーバザール


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「この時期の歌詞は、川村真澄さんが書いてくれていたのですが、彼女の歌詞はみんな悲しい(笑)。当時は与えられたものをこなすのに精一杯でしたが、こんな歳(ここで笑い声が起き「何で笑うんですかぁ(笑)」と祥子さん)になると、一層身につまされる気がします」とのこと。

9)ラジオのように(withタンバリン)


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「盛り上がる曲って言っても、私の曲ではそんなに盛り上がらないですけど(笑)」と始められたのがこの曲でした。

10)両手いっぱい


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「この曲、あるアレンジャーの方がアレンジしてくださったのですけど、私が「なんか違う」と言い張って、菅原(弘明)さんたちと全取っ替えして、レコード会社の心証を悪くした曲です(笑)」とのことです。

11)優しい雨


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キョンキョンに提供した曲ですが、私がバッキングコーラスをやったキョンキョンの“夏のタイムマシーン”という曲、実はこのVictorのこの302でレコーディングしたんですよね。なんか不思議な縁を感じます」とのこと。

12)風の扉


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「実はこの曲も、川村真澄さんの歌詞がつけられていたんですが、自分の歌詞で歌いたいと思って、始めて作詞した曲です」「23,4歳くらいに“目指す場所はたった一つ”と思ってこういう歌詞を書きましたが、実際どういう場所にたどり着いたのか(自分でも判りませんが)」

本編はここまで。最後はアカペラで

encore)どこにもかえらない(withタンバリン)


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をみんなで手拍子しながら終了。

目の前で祥子さんが歌っているのに、ヘッドフォン越しにその声と音を聞く、という変わった「体験」でしたが、昔の佳曲揃いで、堪能しました。4月頃にライブがあるとのインフォメーションもありましたので、鶴首して、刮目して待つことにしましょう。

国際日文研の「大衆文化」研究を中心に

最近、国際日本文化研究センターが立て続けに「大衆文化」についての研究成果をまとめて出版している。卒論でそのあたりをやりたい学生もいたりするので、それを中心に色々学術書をまとめ買い。

 

 

 

今回買ったのはこの三冊。ほかにもカドカワから何冊か出ているので、そっちも後でチェックする予定。

日本の植民地支配においての「ラジオの役割」はこれまでもそこそこ調べられてきたと思うが、メディア論などを加味して、膨らみが増したと思う。

インドにおいて、「在家」なのに「修行」する「家住行者」についてのモノグラフ。

千葉大学の趙景達先生のゼミ生が集まって編まれた論文集。重厚な「東アジアのサバルタンスタディーズ」といったところか。

現代韓国のある意味「裏面」を暴いたドキュメント。

こちらは「在日朝鮮人生活保護」、という副題が語っているように、戦後日本における在日朝鮮人が味わった苦難の歴史の検証。

ビリー・グラハムというものすごく斯界では有名な牧師だが、日本ではほとんど知られていない人物の伝記として、楽しみ。

たまたま目に入ってきた。アメリカ人の文化人類学者が日本人夫婦の「Intimate Disconnections」(これが原題。どう訳すべきか)を調べたもの。

 

 

研究者仲間の編著を中心に

最近、研究者仲間の友人が複数所属している「戦争社会学会」というところが中心となって、岩波書店から「戦争と社会」というシリーズを出した。それを中心に購入した書籍のご紹介。

 

 

 

 

学部ゼミか院ゼミでいくつか選んで輪読するか。

以下のも知り合いが編者の社会学系の書籍。

18歳で大阪(堺)を捨てた(笑)とは言え、やはり関西、阪神の都市文化というテーマには惹かれてしまう。思った以上に分厚くてびびる。知り合いの川野英二さん編集。

これまた知り合いの髙谷幸さん編集の「実践報告書」といった趣の論集。

 

やはりジョン・ダワー先生のは買っておくよな。

ヤバい組織への潜入取材の本らしい。朝日新聞の書評で知り、購入。

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