美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「工作員」だよ

今朝の新聞を読んでいると、非常に不愉快な記事があった。一部引用する。

ベトナム人研修生「強制貯金」被害、200人で1億円超
日本で研修生や技能実習生として働き、手当や給料の一部を引かれて預金させられたベトナム人の被害が、5月までの1年半に200人余りで1億1千万円を超えることが、神戸市の市民団体「NGOベトナム in KOBE」の調べで分かった。大半は労働基準法が禁じた「強制貯金」に当たる疑いが強いとみている。研修生・実習生が関東から九州まで幅広く強制貯金の被害に遭っている実態が明らかになるのは初めて。
厚生労働省によると、企業側が強制的に給料から差し引き、金融機関に預けて通帳や印鑑を保管したり、自社で運用したりすることは労基法で禁じられている。違反すると6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金に処せられる。(中略)
企業との交渉に当たった大坂恭子弁護士は「逃亡させないために強制貯金をさせてパスポートを取り上げ、低賃金で過酷な仕事をさせ、住居は劣悪。研修生・実習生はまるで奴隷だ」と指摘する。

ヴェトナム人に対してだけでなく、中国人、インドネシア人に対しても、同様のことがあったはず。折角日本に来て、もしかしたら「親日」「知日」の人材として帰ってくれるかも知れない人間に対して、なんてことしやがるというのが第一印象。人道的にも、戦略的にも許し難い。こういう「研修(の名に値しないけど)」をしている日本人こそ、「世界中に広がる反日の輪」を作っている「工作員」と呼ぶに相応しい。