美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

いい加減、老人の尊厳を冒すのは止めたらどうか

昨日、例の大江健三郎さんの『沖縄ノート』を巡る(イチャモン)裁判で、大阪高裁において原告の控訴が棄却された。帰宅してすぐに知ったニュース。僕まで思わず祝杯を挙げてしまいそうだ(笑)。もちろん、泡盛で。まあ、これについては当然すぎるほど当然な判決だと思っているので、あまり言う事がない。早く教科書検定が「正常化する(要するに隠し事などしなくなる)」ことを願うのみ。
で、思うのは、この裁判の「本当の原告」、つまり、書類上の原告の「応援団」の面々だが、いい加減にしたらどうか。彼らは、沖縄の凄絶な戦闘を生き残って、振り絞るように証言を重ねてきた人々(及びその声に耳を傾けてきた人々)を愚弄している。そして、出版された本を手に取った事もなかった老人を引きずり出して、矢面に立たせ、彼の晩節を汚そうとしている(この旧軍人及び遺族は、ある意味「自業自得」ではあるが、「やらされ感」満載で見ていられない、という感情が湧くのも事実)。つまり、「真の原告」は、双方の尊厳を冒しているのだ。いい加減、止めにしたらどうか。
あと、同じ日に妄想論文書いた廉で航空幕僚長が更迭って・・・。やっぱ、今は「危機的な時代」なんだなあ、との思いを一層深くせざるを得ないよな。