美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

スポーツ報知まで読んじゃった

昨日が、王貞治監督の最終試合。サヨナラ負け且つ最下位決定という残念な終わり方だったが、まずは「監督、ありがとうございます。お疲れ様でした」以外の言葉を思いつかない(これは以前の日記でも言ったが)。今日の昼飯時、大学近所の「しみず」でカレーうどんを食べながらスポーツ報知までむさぼり読んでしまった(普通は手にも取らないスポーツ紙だけど)。
王さんの人柄の良さは各方面から聞くし、僕はテリー伊藤の『王さんに抱かれたい』まで読んでいる(ただし立ち読み)人間なので、付け加えることはないのだが、紙面にまとめられている王さんの選手としての軌跡を確認していくうちに「そういえば、黄金期の巨人のクリーンナップが日中韓(長嶋・王・張本)の選手であった、というのをポストコロニアル的に論じた人っているだろうか?」という疑問が湧いた。僕は不明にして知らないのだが。このお三方が、韓国プロ野球が発足するとき(1980年代初頭だったと思う)にソウルにやってきて、当時ソウル日本人学校に通っていた僕は、日本人学校を訪問してくれた際にみなさんに握手してもらった、ということもあるので、つい思い入れが強くなってしまうのだ。

追記:トラックバックを送ってくれた角田さんのご指摘の通り、彼らがクリーンナップだったことはない(長嶋は1974年引退、張本の巨人入りは1976年)。僕の勘違い。でも、王さんや張本さんの活躍と、その陰で味わったであろう辛酸はポストコロニアル的なテーマだと思う。