美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「犠牲者」は誰か

大江健三郎さん及び岩波書店を訴えていた元軍人およびその遺族の請求が退けられた。まずはめでたいことである。
しかも今日は63年前、問題となった渡嘉敷島の「集団自決」のあった日なのだそうだ。この偶然にはびっくりだ。
原告側は名誉を傷つけられた、というが、実際に「集団自決」で亡くなった人の苦しみに比べれば、言っちゃ悪いが取るに足らないとしか言いようがない。しかも原告の一人は、ほんの数年前にようやく『沖縄ノート』を読んだばかりだって証言したくらいだしね(この正直な証言を聞いた時、思わず失笑してしまった。この裁判自体の「やらされ感」がありあり)。
上記のような文科省の動きを掣肘するかどうかはわからぬが、とりあえず昼から機嫌のなおった現金な僕。