年度末に
あっという間に年度末に近づきつつあるので、なんとなく気が急いて、本をまとめ買い。
社会制作の方法: 社会は社会を創る、でもいかにして? (けいそうブックス)
- 作者: 北田暁大
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2018/11/09
- メディア: 単行本
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北田君の新刊(出たのは去年だが)。僕などにはあまり理解できるか自信がないが、やはり買う。
日本の長い戦後――敗戦の記憶・トラウマはどう語り継がれているか
- 作者: 橋本明子,山岡由美
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 単行本
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このところ「戦争のトラウマ」ということをよく考えているので(それで講義をやったこともある)。これは買いそびれていた。
泉靖一は早世したこともあり、近年はあまり言及されなくなっているが、やはり僕のように植民地朝鮮および戦後の学問を考える上でのキーパーソンの一人。これは学問論というより、泉が戦後関わった「二日市保養所」という施設(満洲などで暴行を受けた引き上げ女性の中絶および治療施設)にスポットを当てたもののようだが。
時宜を得た出版、と申し上げても良いだろうか。知り合いの河西秀哉さんたちが関わっているので。
大政翼賛会のメディアミックス:「翼賛一家」と参加するファシズム
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2018/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大塚さんの本は久々に買った気がする(オタク論に関して以外)。戦時中のプロパガンダを考察したもの。
これは1929年出された一種の「新宗教教祖列伝」を復刻したもの。解説は川村邦光先生。
僕みたいな研究者は、買わざるを得ないですよね、この手のものは。後書きを見て意外な先生の協力があったことに驚いた。
地図から消される街 3.11後の「言ってはいけない真実」 (講談社現代新書)
- 作者: 青木美希
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 新書
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原発事故と「食」 - 市場・コミュニケーション・差別 (中公新書)
- 作者: 五十嵐泰正
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/02/21
- メディア: 新書
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原発問題を扱った新書も。
この鴻巣さんが解説をした Eテレの「100分de名著」が面白かったので。彼女の訳した『風と共に去りぬ』も買いました。
ふたりの異邦人 久保田早紀*久米小百合 自伝 (フォレストブックス) (Forest・Books)
- 作者: 久米小百合
- 出版社/メーカー: いのちのことば社
- 発売日: 2019/02/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実は僕は、久米小百合さん(久保田早紀)の大ファンで、彼女のアルバムは全部持っている。この自伝も速攻で購入。今回読んで驚いたのはクリスチャンのミュージシャンの集まりの話と、久米さんの叔父さんが中世文学の大御所、久保田淳先生ということ。
安彦良和の戦争と平和-ガンダム、マンガ、日本 (中公新書ラクレ 646)
- 作者: 杉田俊介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2019/02/07
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「杉田さん、ちょっと深読みのしすぎ(笑)」という部分も多いが、面白いインタビューおよび作品解説。安彦先生の作品って、実は繰り返し現れるモチーフがあるんだよね。
恩師の一人である市川先生の新書。ユダヤ教独特の固有名詞が結構錯綜するが、読み応えあり。