美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

今年最初の学術書まとめ買い

完全に「お買い物ブログ」と化しておりますが、2017年に入って最初に注文して届いた本の一覧です。

偽史の政治学:新日本政治思想史

偽史の政治学:新日本政治思想史

Twitterでこの本の一部の文章が流れてきて、かっこいいなあと思い購入。
性を管理する帝国―公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動―

性を管理する帝国―公娼制度下の「衛生」問題と廃娼運動―

知り合いの林さんの博論。
東亜連盟運動と石原莞爾

東亜連盟運動と石原莞爾

最近は石原莞爾を過大評価するのは止めようと個人的には思っているが、この手のが出るとつい手が出ちゃうのよね。
失われた宗教を生きる人々 (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)

失われた宗教を生きる人々 (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズII―14)

主に中近東のマイナー宗教(イスラームに圧倒された、という意味だが)を扱った本だが、グノーシス派の流れを汲むマンダ教や、最近ISに虐待されたヤズィード教徒の章もある。
近代ヨーロッパとキリスト教: カトリシズムの社会史

近代ヨーロッパとキリスト教: カトリシズムの社会史

カトリックの近代って、実はよく知らないことも多いんだよね(ナチスファシスト政権との関係でクローズアップされることも多いが)。この本は19世紀フランス、社会主義下のポーランドフランコ政権時のスペインなど、僕の知らなかったことが多く載っているので購入。僕の学科の先輩に当たる寺戸淳子先生が、ルルドについてもお書きになっている。あと、中公新書の『ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)』の著者、水島治郎先生もオランダのカトリックについての章を執筆。
描かれた病:疾病および芸術としての医学挿画

描かれた病:疾病および芸術としての医学挿画

これは、結構えぐい絵がこれでもかと目白押し。結構この手のものに耐性があると思っていた僕もきつかったので、学科図書館に直行させました(笑)。
東本願寺中国布教の研究

東本願寺中国布教の研究

浄土真宗と近代日本 東アジア・布教・漢学

浄土真宗と近代日本 東アジア・布教・漢学

このところ大きなうねりになっている「近代仏教史」の研究の一つとして。僕は植民地朝鮮への布教は多少知っているが、中国は全く知らなかったので。