美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

自己宣伝をば

今回は、久々に自分が関わった本について紹介させていただきます。
僕の小論が掲載されている本が発売となりました。全5巻の講座ものの第4巻です。

講座 東アジアの知識人 4 戦争と向き合って

講座 東アジアの知識人 4 戦争と向き合って

僕は、植民地朝鮮において「親日派」となってしまった崔麟という男の伝記を書いています。「崔麟――ある「モダンボーイ」の肖像」というものです。彼は天道教(東学の後身)信者で、1919年の「三・一独立運動」時には、日本に対して朝鮮の「独立」を訴えた「民族代表」の一人となって投獄されるような人物ですが、日本留学経験もある知識人でもあり、植民地時代にどんどん対日協力の度合いを高めてしまうのですが、彼を支えていた論理とは何か、という事を考察しました。ご笑覧いただければ幸いです。
なお、このシリーズをお近くの図書館や大学図書館にリクエストしてくださると、ますます幸甚です。自分で言うのも何ですが、様々な「近代東アジア」の知識人たちのコンパクトな評伝を一気に読めるこのシリーズは、なかなか面白い試みだと思いますし、興味ある人物のところだけつまみ食いして読んでいただくのも良いかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。