今日は「朝鮮史研究会」という学会の、関西例会に出席。今日の発表者は、現在国際日本文化研究センターに客員研究員で来ていらっしゃる尹海東(ユン・ヘドン)先生。タイトルは「植民地近代の公共性―変容する公共性の地平」というもの。僕は昔、先生の論文を引用したことがある。以下の本に収録されている。
- 作者: 宮嶋博史,尹海東,林志弦,李成市
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 単行本
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これに対して、僕の師匠のひとりでもある趙景達先生が「民衆の大部分は、植民地公共性(公共圏)から疎外されていた。植民地公共性なんかは幻想的なもの」と反論し、植民地を巡る論争が継続中である。そもそも、僕も趙先生から、似たような批判は、博士論文試問の時に散々言われたのだが(要するに、例外的なエリートだけ見て、民衆や、宗教に頼らざるを得なかったような人々の姿を捨象している、という批判。その通りなので、反論のしようがなかったが)。
- 作者: 趙景達
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植民地朝鮮の宗教と学知―帝国日本の眼差しの構築 (越境する近代)
- 作者: 川瀬貴也
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2009/11/01
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