美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

祥子様三昧

今日は、わが愛しの鈴木祥子さんのアルバムとエッセイ集が届く。

SYOKO SUZUKI Song Book I 鈴木祥子作品集 Vol.1 (1989-2009)

SYOKO SUZUKI Song Book I 鈴木祥子作品集 Vol.1 (1989-2009)

まずこのアルバムは、祥子さんが他のアーティストに提供した者を集めたコンピレーション。改めてこれほど提供していたのか、と驚く(前々から知っていたのは、渡辺満里奈和久井映見金子マリPUFFY坂本真綾くらい)。その彩りの鮮やかさもさることながら、マニア的には、祥子さんのデモ音源も付録に付いているところが心憎い。
あと、改めてアレンジャーや作詞家の名前を見てびっくりしたりもする。例えば、小泉今日子に提供した不朽の名作「優しい雨」のアレンジャーはムーンライダーズ白井良明さんと武川雅寛さんと初めて知った。あと、金子マリに提供した「椋鳥」の作詞家が、くじらの杉林恭雄id:qujila)さんだったことに今更気付いてびっくり。
33 1/3の永遠 鈴木祥子 (CDジャーナルムック)

33 1/3の永遠 鈴木祥子 (CDジャーナルムック)

こちらは『CD Journal』連載中のエッセイの待望の単行本化。贔屓目無しで言いますが、祥子さん、自分の好きな音源を推薦する言い方が上手。ベタ褒めとかそういうのではなく、あくまでも超個人的な感想やエピソードを交えながら、聞きたくならせるのが上手い。
あと、「女とは」という永遠のテーマにこだわって書かれたコーナーも読み応えあり。一番感心したのは、実は村上春樹小田和正の女性像が似ているのではないか(pp.170-1)、との指摘。思わず笑った後、考えさせられましたよ。