美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

ハラギャテイ

今日も、林権澤(イム・グォンテク)監督の昔の映画を見る。今日見たのは、カン・スヨン主演の「ハラギャテイ」というもの。「ハラギャテイ(波羅掲帝)」というのは、般若心経の最後の部分からですね。
ある女性が出家を志し尼僧になるのだが、自殺しようとした男を救ったらその男にストーキングされ、結局山を下りざるを得ず、彼と暮らし始めるが・・・というようなストーリー。一応「宗教映画」ではあるのだが、それ以上に、韓国の近現代史の暗い側面も練り込んであるのがある意味見所かな(東学、朝鮮戦争ベトナム戦争軍事独裁政権、デモなど)。でも、とにかく映像が暗い!!何やっているのか判らなくなるような場面とか「え、テープの劣化で画像が消えたの?」と言いたくなるようなシーンが続出で、撮影に関してはイマイチ。