美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

恩師に会って

先日、京都にご出張の恩師島薗進先生とお会いして、お昼ご飯をご一緒した。文字通り東奔西走していらっしゃる先生から「川瀬君も最近は忙しいの?」と訊かれると、身の置き所もないが、先生と別れたあとに、先生の変わらぬ好奇心と若手の研究までカバーする視野の広さに刺激を受け、そのままジュンク堂に行き、どっさり本を買ってしまった。

明治・大正期の科学思想史

明治・大正期の科学思想史

昭和前期の科学思想史

昭和前期の科学思想史

昭和後期の科学思想史

昭和後期の科学思想史

金森修先生編集の3部作を一気買い。それぞれの巻を見ると、知り合いの先生が書いていたり、興味深い論考があるので、つまみ食いするように読むことだろう。この著者は存じ上げなかったが、僕もこのところ慰霊の問題を気に掛けているので、購入。
人種戦争という寓話―黄禍論とアジア主義―

人種戦争という寓話―黄禍論とアジア主義―

昔、橋川文三の『黄禍物語 (岩波現代文庫)』は読んでいたが、最近はこのようなアジア主義や黄禍論の問題から遠ざかっていたなあ、と思い購入。
平田国学の霊魂観 (久伊豆神社小教院叢書10)

平田国学の霊魂観 (久伊豆神社小教院叢書10)

この弘文堂のシリーズ、一応全部買って学科図書館に入れております。たまたま見つけた本。知り合いの留学生のアダム・ライオンズ君や林政佑君が論考を書いているのを発見し、購入。朝鮮近代の知識人の最重要人物の一人である尹致昊の本格的な評伝。彼の日記は断片的に近代史研究者に使われてはいたけど、これほどの専論が日本語で書かれたのは初めてかな(金教臣との比較研究はありますが)。2015年に鬼籍に入られた岩田靖夫先生の絶筆。東北大震災を哲学者、キリスト者として考え抜いた最後の論考。出ていたの、今まで知らなかった(結構岩田先生ファンなのに、僕)。
〈戦後〉の誕生―戦後日本と「朝鮮」の境界

〈戦後〉の誕生―戦後日本と「朝鮮」の境界

韓国人学者たちによるポストコロニアルに関する論集。このシリーズ、なかなか読めないけどつい買っちゃう・・・。
政治の世界 他十篇 (岩波文庫)

政治の世界 他十篇 (岩波文庫)

丸山眞男は、『丸山眞男集』があるのだが、院ゼミとかで読む時にはこの文庫本の方が良いかも、と思い購入。
昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)

昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)

最後のは、単なる趣味。最近、雄と雌の生殖器が逆転している昆虫の発見で、イグノーベル賞が与えられた上村先生の本。