美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

付け焼き刃

今日はさすがにガガガと論文を書くテンションにはなれず、ネタになりそうな本を次々とつまみ食い(正月ボケのリハビリ、と自分を慰める)。

水子―“中絶”をめぐる日本文化の底流

水子―“中絶”をめぐる日本文化の底流

水子供養の研究書。大雑把に言うと、水子供養の「鎮め」の機能を評価した研究書。ただし商業的な水子供養には批判的。
脳死と臓器移植の医療人類学

脳死と臓器移植の医療人類学

こっちは臓器移植の日米比較。二人の北米人(ラフルーア先生はアメリカ人、ロック先生はカナダ人)の日本論、ということにもなるか。やっぱむこうの人から見たら、日本人の生命に対するambivalentでambiguousな行動って「面白い」んだと思う。水子供養なんて、胎児を大事にしているのかしていないのか判らないし、臓器移植も「やる」と決意して脳死という概念を持ち込んで法律まで作ったのに進展しないし。