美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

もうすぐ年度末

新年あけましておめでとうございます。まだ気が早いと言われるかも知れませんが、1月ともなると「どのように予算を消化しようか」と考え始める時期でもあります。今回ご紹介するのは、昨年末に注文して、年明けに届いた学術書

浦上の原爆の語り: 永井隆からローマ教皇へ

浦上の原爆の語り: 永井隆からローマ教皇へ

後輩の西村明君から「こんなのも出ていますよ」と言われて知った長崎についての語りの研究。4月からの講義のネタ本になる予定。
国葬の成立 明治国家と「功臣」の死

国葬の成立 明治国家と「功臣」の死

タイトルだけで、つい買っちゃった。顕彰、慰霊問題とも繋がるであろう。
久保角太郎: 「父母双系の先祖供養仏教」誕生

久保角太郎: 「父母双系の先祖供養仏教」誕生

霊友会教祖の、「身内(角太郎の息子の妻)」による教祖伝。合気道については、大本(教)との絡みもあって、気になっているんですよね。
都市と暴動の民衆史 東京・1905-1923年

都市と暴動の民衆史 東京・1905-1923年

この本で僕が注目するのは、やはり関東大震災時の朝鮮人虐殺についての章でしょうね。沖縄近現代史のお勉強も少しずつですが、しております(周りにも何人かいますので)。
帝国日本の「開発」と植民地台湾 台湾の嘉南大圳と日月潭発電所

帝国日本の「開発」と植民地台湾 台湾の嘉南大圳と日月潭発電所

植民地台湾研究の重要な成果だと思います。
途上と目的地: スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

途上と目的地: スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

サンティアゴ巡礼についての研究。岡本亮輔君の『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性』と同じ出版社。
遠野のいまと昔 もうひとつの『遠野物語』を歩いて

遠野のいまと昔 もうひとつの『遠野物語』を歩いて

新たな「遠野」に関する語り。金原先生の本って、手に取るのは実は初めてだな。
1900~1999 韓国仏教100年  朝鮮・韓国仏教史図録

1900~1999 韓国仏教100年 朝鮮・韓国仏教史図録

これには驚いた。僕は韓国語の原書を持っているが、まさか日本語訳が出るとは・・・。写真多数。
曹洞宗の戦争―海外布教師中泉智法の雑誌寄稿を中心に

曹洞宗の戦争―海外布教師中泉智法の雑誌寄稿を中心に

曹洞宗は朝鮮で何をしたのか

曹洞宗は朝鮮で何をしたのか

朝鮮半島における曹洞宗と植民地支配の関係をずっと追っている一戸師による本も2冊。
戦時下の日本仏教と南方地域

戦時下の日本仏教と南方地域

戦時の仏教界が「大東亜戦争」にどのように協力したか、というのを丹念に追ったもの。最近知り合った中尾さんの博士論文。戦前から戦後にかけての、日本における「核」の語れた方を追った科学史
ヨガ・ボディ: ポーズ練習の起源

ヨガ・ボディ: ポーズ練習の起源

最近のシンポジウムで教えてもらった本。簡単に言うと、古代より連綿と伝えられているヨガ、というのは実は幻で、近代の西洋の体操と混じって成立した、という「伝統の創造」系の書。