美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

近代仏教研究

最近知人が立て続けに近代仏教(それも浄土真宗の近角常観)研究書を上梓し、それをいただいたのでこの場でお知らせします。

まずは若手研究者の碧海君の本。祝ご出版!彼の博士論文。
近代仏教と青年――近角常観とその時代

近代仏教と青年――近角常観とその時代

そして岩田文昭先生も、ほとんど同時にこの書を出された。恥ずかしながら僕も、お二人から話を聞くまでは、近角常観という、100年ほど前の浄土真宗の大立て者を知らなかった・・・。
近代宗教史において、仏教に関しては宗派内の研究は結構細かくされているかも知れないが、日本近代史の中で果たした役割など、大きなパースペクティブからの研究はまだ少ないと言ってよいだろう。この2冊は最近徐々に盛り上がりつつある近代仏教研究の流れに棹さす書籍となるだろう。