美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

アンベードカルの新たなブームなのか?

今日大学に届いた研究書のご紹介。ちょっと検索して驚いたのだが、インド初代の法務大臣にして「新仏教運動」の指導者だったアンベードカルについての研究書が結構出ていて驚いた。そこで、それらのアンベードカル本を中心にまとめ買い。

 

社会苦に挑む南アジアの仏教: B. R. アンベードカルと佐々井秀嶺による不可触民解放闘争

社会苦に挑む南アジアの仏教: B. R. アンベードカルと佐々井秀嶺による不可触民解放闘争

 

まずはこれらのアンベードカル本。特に、今年2冊出している法蔵館の動きが気になる(というか、この前宗教学会の書籍販売コーナーで知ったのだけど)。ついでに他のインド関連の文化人類学系の本も購入。

現代インドのカーストと不可触民:都市下層民のエスノグラフィー

現代インドのカーストと不可触民:都市下層民のエスノグラフィー

 
遺跡から「聖地」へ: グローバル化を生きる仏教聖地

遺跡から「聖地」へ: グローバル化を生きる仏教聖地

 

どちらも興味がそそられたので。あとは日本近代史、社会史関連のもの。 

「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史―

「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史―

 
産婆と産院の日本近代

産婆と産院の日本近代

 

 最近の青弓社は、結構「攻めている」気がする。気にはなっていたが、あまり誰も手をつけてこなかった、という研究を多く取り上げているな。 

帝国日本の科学思想史

帝国日本の科学思想史

 

 勁草書房のこの「日本の科学史」シリーズは取り敢えず買っている。知り合いも執筆していることが多いし、自分の大学には「科学史」の講義がないので、学生に見せてやりたいというのもある(その割に学生は「核」の問題とかを扱いたがるので)。 

戦争社会学研究 第2巻 戦争映画の社会学

戦争社会学研究 第2巻 戦争映画の社会学

 

 編集委員がほとんど友人というのに気づいた(笑)。このところ、映画史の本も集めつつあるので、これもその一環。 

元来宗教家ハ戦争ニ反対スベキモノデアル―反戦僧侶・植木徹誠の不退不転

元来宗教家ハ戦争ニ反対スベキモノデアル―反戦僧侶・植木徹誠の不退不転

 

著者の大東さんはこれまでも反戦、非戦を貫いた希有な僧侶たちを取り上げてきたが、今回は植木等のお父さんの伝記。 

生きられる死: 米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた死生観の民族誌

生きられる死: 米国ホスピスの実践とそこに埋め込まれた死生観の民族誌

 

 僕はこの服部さんという方を知らないのだが、アメリカのホスピスを調べた貴重なものらしい。その方の遺稿集。お若くして急逝されたそうな。序文は船曳建夫先生がご執筆。