美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

zabadak@「ロケンナイト」

さて、二日連続のzabadakの「25周年記念ライブ」なんですが、実は、すでに25年は終わっていて(要するに吉良知彦さんの勘違いだった、のようです)、26年目に突入していたという衝撃(笑撃)の事実が昨日判明しましたが、あまりファンもそういうのに頓着せず、「もうすぐ30年記念があるから」という吉良さんの声に笑って水に流して、今夜は、ロック色の強い曲を集めた「ロケンナイト」。最初は「もしかしてオールスタンディングか?でも、ファンの平均年齢からして、それはきつすぎるし、椅子が前の方のは撤去している程度なのだろうか?」と思ったら、しっかり椅子が並んであったので杞憂で終わりました。僕は運よく前から2列目の真ん中に着席。でも「最初から立つ?」などとファンの間では目くばせがされ、事実、しょっぱなの曲から総立ちになっちゃいました。以下、いつものようにセットリストと簡単な感想を挟んで並べていきます。今日のメンバーも昨日とほぼ変わらず、、難波弘之(Key.)、楠均(Dr.)、吉田誠(B.)、太田恵資(Vln.)、鬼怒無月(Gt.)、仙波清彦(Per.)の皆さん(敬称略)。仙波師匠が最初から、というのには驚きましたが、どうも「昨日待ちくたびれた」というのもあったらしいですw。

1)Gargoyle
さすが「ロケンナイトだ―」と最初っからへヴィな曲で来ました。小峰公子さんのお衣装は、今日は黒のトップスに黒のパンツでまっ黒ずくめというシンプルな出で立ち。仙波清彦師匠の「いったいどこで買っているのかわからない」Tシャツが今日はお目見え。
2)地平線
3)Play your days
アルバム『Signal』からハードな曲を3つ立て続けにやって、吉良さんが「一旦座ろう!」とおっしゃるので、みんな大人しく着席。まあ、年齢的に、こういうタイミングでの休憩はありがたいです(笑)。
4)Still I'm fine
これは久々だね、と吉良さんが呟かれて始まったのが、
5)Planet Earth, I sing
ここで一旦太田、難波、吉田、仙波の皆さんが抜けて、残ったメンツで
6)星の約束
7)光の庭で
吉良さんと公子さんのしっとりした歌が一曲ずつ歌われ、またフルメンバーに戻って始められたのが
8)天使の匂い
でしたが、これは昨日の「プログレナイト」でやっても違和感ない曲だよな(間奏がプログレっぽいもんね)。そこから盛り上がったまま、
9)Deir Paider
でまたみんな総立ち。みんな反応が早い!(僕はメモを取っていたせいで出遅れた)
そして、ここからはもう一人のメインゲスト、日比谷カタンさんが登場。彼のパフォーマンスとしゃべくりはネット上では見たことがあったが、実物は初めて。でも、MCでその「回転の早さ」には舌を巻く。当意即妙とはこのこと。音楽とお笑いの「反射神経が異常にいい人」というのが僕の第一印象。そして始められて、ファンから歓声が上がったのがこの曲、
10)ガラスの森
でした。ライブで行われるのはまさに93年9月の「のれんわけ」以来。カタンさんが上野洋子さんの役、と言うと変だが、メインボーカルを担当。これにはただ感動と言うしかない。ファンのみんなも、あの「手拍子(ニコ動とかで「客もプロ」「訓練されすぎ」とか言われているあの手拍子です)」ができて感無量だったはず。カタンさんは「上野さんのコスプレしてこようかとも思ったのですが」とか言うのでみんな爆笑。
11)五つの橋
これもネットではこの前見たけど、こうしてフルメンバーのバンドでやられちゃうと、もう…としか言いようがない。年季の入ったファンはみんなそうだったと思います。
12)Tin Town
13)ニュウス
この曲の終わりに、仙波師匠と楠さんの「パーカッション・ドラム」のセッションがあったのですが、これがまたすごいハイレベルのもの。また回顧録になりますが、「のれんわけ」の「砂煙の街」での、仙波師匠とドラムの外山明さんのバトルに匹敵するパフォーマンス。打楽器好きにはたまりませんでした。
14)Fake
15)はじめてうたったうた
16)夢を見る方法
17)ブリザード・ミュージック
たたみかけるような流れ。気付けば、「Deir Paider」以降ずっとスタンディングでした(ライブ中は夢中になって聴いているから判らなかったけど、後で足腰にダメージが…)。いったんここで本篇は終了ですが、当然アンコールを求める拍手。メンバーが戻ってきたら、あれ、人数が増えている、と思ったら、なんと、デビュー時のメンバーだった松田克志さん!!僕は彼が舞台に立っているの、初めて見ましたよ…。そして髪の長いお姉さまが、と思ったら、お久しぶりの藤井珠緒さん!!えー、こんなリズム隊が多い舞台って、仙波師匠率いる「はにわ」以外見たことないよ(笑)。始められたのが、
e1)わにのゆめ
でした。うおお、今日はすげー。もう、この一言しか出ないって感じでした。なんともぜいたくなゲストの使い方をして、また皆さん退場。しつこい僕たちのアンコール要求に、吉良さんと公子さんが応えてくれました。
e2)光降る朝
これは吉良さんのギターと、公子さんの生声で。「ロケンナイト」は、こうして静かでしっとりとした曲で幕を迎えたのでした。
アンケートを書いて外に出たら、まだ明るいのにびっくり!4時スタートで、6時半くらいに終わりましたからねえ。今回のライブの唯一の不満としては「ロケンナイト、じゃなくイブニングじゃない、ナイトまでやってくれ」というわがままなものしかありません(笑)。東北やほかの地方から来て、今回いろいろ話した皆さんと「握手でBye Bye」と別れたのでした。
最後に、この二日間のステージで、忘れがたいライブをしてくださった吉良さん、公子さん、そして太田さん、難波さん、吉田さん、仙波師匠、楠さん、鬼怒さん、日比谷さん、松田さん、珠緒さんに、一緒にライブを愉しんだ友人たちにも最大限の感謝を。