美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

青臭さについて

今日は何となく、手に取ったこの小説を読む。

結婚失格 (講談社文庫)

結婚失格 (講談社文庫)

これは、著者自らの体験をもとにして、書評も織り交ぜつつ綴った私小説。僕は一時期、彼の元妻であった南Q太の漫画を愛読していた、ということもあり、半分ゴシップを読む気持ちで読んだのだが、いやあ、特別寄稿している穂村弘さんや、解説書いている町山智浩さんが正しく指摘するように、作者の青臭さがすごい。と同時に、それに無意識に同調してしまっていた僕の青臭さまでがあぶりだされた気持ちになって、鉛をなめた(飲む、までは行かない)ような気持ちになる。でも、枡野さんの魅力(才能)は、その青臭さなんだから、ますます持って面倒くさいことに。
ついでに告白すると、僕は約20年ほど前、枡野さんが作詞をしていたこの曲が結構好きだったんだよね。これも青臭さ全開の歌詞だが、これにシンクロする僕の状況があったってこと。