美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

院ゼミの課題図書

僕の院ゼミは、学生が自分が読みたくて且つみんなと議論したい本や論文を持ち寄る、という僕としては楽かつお勉強になる仕組みを取っているのだが(マジレスすると、学生の「選球眼」を鍛えるという意味合いもあります)、後期に選ばれたのは取りあえず以下の三冊。

武士という身分―城下町萩の大名家臣団 (歴史文化ライブラリー)

武士という身分―城下町萩の大名家臣団 (歴史文化ライブラリー)

近世史のS君のチョイス。他の近世史の学生も賛同したので。
政治のことば――意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫)

政治のことば――意味の歴史をめぐって (講談社学術文庫)

古代史のM君のチョイス。目次をぱっと見たら、古代での政治用語の起源を訪ねていく、という、東大政治思想史のある種の「型」のような気がした(丸山真男先生とか、水林彪先生とかもなさっているし)。成沢先生の本を読むのは十数年ぶり。大昔『現代日本の社会秩序―歴史的起源を求めて』は読んだはず。
近江から日本史を読み直す (講談社現代新書)

近江から日本史を読み直す (講談社現代新書)

近世史のM君のチョイス。そういえば、今谷先生の本って、僕は読んだこと無いかも。