美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

祖師西来意

昨日、研究室で夜中にひとり、1989年(日本公開は1991年)の韓国映画「達磨はなぜ東へ行ったのか」を見る。岩波ホールでやっていたんだよね。僕は、この映画の直後に掛かったアンジェイ・ワイダの「コルチャック先生」は見に行っていたのだが、これは初見。

タイトル自体も「祖師西来意(達磨大師がインドから来たわけは?)」という公案に由来している。映画自体が公案みたいな感じ。「自己の悟り優先」か「衆生済度が優先」かというのはどんな宗教でもありがちな対立だとは思うけど、そのあたりが非常にうまく表現されていると思った。老師役の人が最高(素人とは思えない演技力。この映画は出演者全てが素人)。
その勢いで、思わず坂口尚の『あっかんベェ一休』を読み返しちゃったぜ(このマンガは坂口さんが勉強した仏教のさまざまなエッセンスがまぜこぜになっている)。
あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)

あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)

あっかんべェ一休(下) (講談社漫画文庫)

あっかんべェ一休(下) (講談社漫画文庫)