美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「宗教」漫画を

この世相に影響されて、というのも少しあるが、「宗教」を扱った作品をいくつか読む。

よいこの黙示録(1) (イブニングKC)

よいこの黙示録(1) (イブニングKC)

小学校のあるクラスで「新宗教」が発生する(を誕生させる)、という物語。まだ序盤なので、これからどう展開していくかをもう少し見守りたい。あと、それほど「お色気」要素は要らないと僕は思います(編集部の命令なんだろうけどさ)。
激マン! 3 (ニチブンコミックス)

激マン! 3 (ニチブンコミックス)

永井豪先生の自伝的漫画だが、もう一度『デビルマン』を書き直している、という感じで進んでいる。つられて、文庫版『新装版 デビルマン(4) (講談社漫画文庫)』(これが最終巻)を買っちゃったよ。何度読んでもすさまじい。傑作としか言いようがない。そもそも、70年代僕が見ていたロボットアニメ(マジンガーZゲッターロボなど)、お色気アニメ(キューティ・ハニー、どろろんえん魔くんとか)は、ほとんど永井先生が関わってるじゃねえか。あの時代の永井先生のcreativityは異常。
あと、原発がらみで、本棚から取り出したのがこれ。
パエトーン (あすかコミックス)

パエトーン (あすかコミックス)

エトーンはアポロンの子で、父が操る太陽の馬車を御しきれず自滅する、という神話をモチーフに、原子力という「御しきれない馬車」を扱おうとする人間の愚かさを告発したもの。今は『ブルー・ロージス―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)』や『夏の寓話 (山岸凉子スペシャルセレクション)』でも読めるが、何と今回の福島原発の状態を見て、山岸先生と潮出版社がただでこの作品をネット上で公開している。さすが山岸先生。潮出版社もGJ!