美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

マンガでのレズビアニズム

百合っぽいテイストの作品は結構好きで読んでいる僕だが、よく考えたら、マンガで真面目にレズビアニズムを描いたものって、あまり読んでいない(オスカルのようないわゆる「男装の麗人」に少女が群がる、というのはとりあえず除外する)。大昔の山岸凉子先生の「白い部屋のふたり」あたりがやはり嚆矢だろうか(あの時代からこんな作品が描けるところが、山岸先生の偉大さだ)。あとは大分時代が下って、僕なんかはやまじえびねくらいしか読んでいないかも。
今日読んだのは、実際ビアンの作者が書いたもの。前作も買っていたので、今回も購入。

肩肘張らずに自然体で描いているところが良いと思う。もちろんゲイ・リベレーションということをパレードなどで主張することも有意義だと思うが(このマンガにもその参加体験談がある)、「もう問題にされることに飽き飽きしているんだよね」という態度を取るのも戦略としてありだと思う。