日本史研究会へ
今日は京大で行われた「日本史研究会」の近現代支部会に参加。発表がともに興味深かったからだ(ちなみに僕はこの学会の会員ではない)。
[第三会場] 近現代史部会 法経第7教室(報告:10:00〜 討論:14:00〜17:00)
近現代:「戦前日本社会における現代化と宗教ナショナリズムの形成」 畔上直樹
「天皇制と現代化」 河西秀哉
畔上さんとは以前に書評会でご一緒してからの知り合いで、河西さんとはネット上でご挨拶する仲(今日初めてリアルでお目にかかった)。お二人の出された本は以下のもの(僕は当然両方持っている)。
- 作者: 畔上直樹
- 出版社/メーカー: 有志舎
- 発売日: 2009/07/22
- メディア: 単行本
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- 作者: 河西秀哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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議論は錯綜して僕の整理できるようなものでは到底ないが、特に畔上さんのミクロな地点から「国家神道」の痕跡を見いだす、という作業を拝聴して、「やっぱ僕はマクロなことを言いたがる宗教学の人間なんだなあ」という自意識を確認することとなった(要するに僕はお師匠さんの忠実な弟子、ということなんだけど)。河西さんの発表では、フロアからもそういう発言が出たのだが、ついつい久野収と鶴見俊輔が唱えた「顕教・密教」のアナロジーが頭をかすめた。
- 作者: 久野収,鶴見俊輔
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1956/11/17
- メディア: 新書
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その後は懇親会と二次会にしっかり出席。発表者のお二人とも、若手の近現代史の皆さん(だいたいが初対面)とも話せて有意義だった。とにかくネット中継までされてしまった発表者のお二人、本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。