美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

カフェ・コモンズへ

学生の指導を終えた後、高槻の富田にある「カフェ・コモンズ」に向かう。今夜はそこで、umeten君の「サイレントテロ」に関するレクチャーが行われる、というのを本人から聞いていたので、一度このカフェに行きたかったこともあって、参加することにしたのだ(遅刻しちゃったけれど)。
内容に関してはご本人のレジュメのアップがあるのでそちらを参照されたい。僕自身は、この言葉が持つインパクトやポピュラリティをある程度評価しつつ、最後のあたりの「エスニックブレンディング」という表現に疑義を呈した。ある意味「移民に仇を取ってもらう」と取れる表現の裏には「他者」や「移民」に開かれた日本、というものを想定していることは分かるが、却って彼らを道具化していないか、という疑問がどうしても湧き起こる。あと僕はいわゆるサバルタンスタディーズとかの問題と同根の問題、すなわち「指摘したことが即座に自分に返ってきて、自分の足下をすくわれる」という問題も横たわっているように感じた。すなわち「不作為の作為、しない、ということをしている」というパラドックス。「声なき声を代弁しちゃいけないんだ」といいつつ既に代弁している矛盾とか。
よくまとまらないが、とりあえず走り書きのメモとして。