美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

研究会

今日は「現代思想研究会」という研究会(@京都キャンパスプラザ)に久々に出席。実は、恐らく4年ぶりくらい・・・。でも、結構おぼえてくれている人も多くて、助かりました。今日は著者の山下さんもお招きしての読書会。

ナショナリズムの狭間から

ナショナリズムの狭間から

以前買ってはいたが積ん読だったので、今日の午後、慌てて読破。
僕として考えざるを得ない問題は、コメンテーターのS東さんがおっしゃっていたけど「宗主国・加害国の男性」として、慰安婦問題とかに対する態度をどう取るか、というpositionalityの問題なんだよね。でも、「どういう風にしたらいいか、教えてください」なんて態度も取れない。そんなことしたら、それこそ「男の沽券」に関わるわけで(笑)。
僕もいわゆる「親日派(対日協力者)」に関する問題を取り扱ってきたので、憚りながら山下さんの問題意識はよく判っているつもり。でも、「どうしたらいいのか」という代替案がなかなか浮かばず、戸惑い、躊躇しているというのが、そこそこ「良心的」な日本人男性の偽らざる思いだろう。
そこで僕が今までやって来たことは、いわゆる「嫌韓流」の主張みたいなのに対して「そんなことはなかったとデータが示している」とベタに反論することと、我々のいわゆる「日常感覚」がいかに帝国主義的で性差別的なものの残滓を引きずっているか、というメタレベルの批判。この両面作戦なんだけど、確かに疲れるよね。でも、やるんだよ。
終わった後は飲み会(慰労会)。