美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

学会二日目

今日は「日本史研究会」の部会別報告。僕や友人、教え子の多くは近現代史部会に参加。今日はお二人の発表。歴史系の学会は、ごく少数の発表者に、資料をどさっと提示するタイプの発表をさせるというのが多いよなあ。朝鮮史研究会もそうだし(実は去年、佛教大学でこの学会の大会があったのだが、細かい発表が多すぎて、眼精疲労になりかけた)。

昆野伸幸「近代日本における祭と政―国民の主体化をめぐって―」
白川哲夫「1930〜50年代「戦没者慰霊」の動向―護国神杜を中心に―」

白川君は僕の勤務校出身で僕のゼミにも出てくれているので当然知っているが、昆野さんはお名前は存じ上げていたけど、実際にお姿を見るのは初めて。ちゃんと彼の本、予習として読んでおきたかったが、時間がなかった。済みません。

近代日本の国体論―“皇国史観”再考

近代日本の国体論―“皇国史観”再考

お二人の発表内容の概要はいずれ出るだろうから省略するが、僕としては全く知らない話ばかりだったので(それも困ったものだが)、面白く聞くことができた(よって、質問はなかなか思いつかなかった)。
懇親会にも参加して(僕は正会員ではないけど)、昆野さんと親しくお話しができたのは収穫。彼は日本思想史、僕は宗教学と、歴史学の王道から少し外れたところで、歴史っぽい研究をしているというところが似ているのでは、と勝手に思い込むことにする。