暴力と支配
実は、昨日まで行われていた「日本史研究会」では、政治哲学者の萱野稔人さんが講演に来ていて(僕は遅刻して行けなかったが)、それもあってこの本を読了。どうも、講演もこの本の内容を敷衍したもののようだが(レジュメで判断する限り)。
- 作者: 萱野稔人
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: 単行本
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ドゥルーズやガタリの本は読んだことがないので、萱野さんの要約を今のところ鵜呑みにするしかないけど、「原因と結果を逆転させている」っていうのが、基調にある気がするなあ。まあ、われわれは「起源」を忘却して、「当たり前」と思うことで大体のことはスルーして日常生活を送っているわけだが。
この本自身とは関係ないけど、この本を読み進めながら困ったのは、僕が絶賛して止まないマンガ、『野望の王国』の各シーンが目の前をちらついたこと(笑)。「この世を支配するのは暴力だ」という雁屋哲イズムの究極形態。
- 作者: 雁屋哲,由起賢二
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2002/09/27
- メディア: コミック
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