美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

「就活」の理不尽さ

今更ながら、この本を読了。

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

一度もまともな就職活動をしたことがない僕は、いつの間にか学生を送り出す側になっているが、「学生」「大学」「採用する企業」「就職情報会社」のそれぞれの立場を概観しようとしたもので、僕のような文字通りの「世間知らず」にはちょうど良い入門書。ただ、各章のまとめにブラックジョークめいた「まとめ」があるが、はっきり言ってこれはパオロ・マッツァリーノ先生の『反社会学講座 (ちくま文庫)』の真似の失敗例。改めて、マッツァリーノ先生の洗練振りを思い知った。
まあ、それはともかく、僕はかつて怒りにまかせてこういう文章も書いちゃった「前科者」だが(笑)、僕の考えはこの本を読んでも別に変わりはしない。要するに、大学は意識的に「世間知らず」であるべきだ、ということである。