美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

昨晩読んだのは

結局買ったばかりの『合コンの社会学 (光文社新書)』。このせいで夜更かしして(まあ、さくさく読めたけど)、今日も昼前まで寝てしまう。ダメダメ。
僕がこの本から読み取ったのは

  1. 合コンというのは、様々なコードがはり巡らされていて、なかなか自由に振る舞うことも出来ない儀礼的な場であること(まさに「空気読め」の世界)。ゴッフマン先生のいうとおりだね、世間は。
  2. でもこのコードの中に「敢えてコードを知らない振りをする」というのも含まれているから、メタ的にややこしいことになってしまうということ(一番重要なコードは「合コンは男女の出会いのお膳立てであるという本音を無視する」というものだが)。
  3. 合コンは様々な男女の交流の場ではなく、やはりあらかじめフィルタリングされた「階層の再生産」の場であること。
  4. ロマンティック・ラブ・イデオロギーと合コンは「家庭化・馴致domestication」という点で実は結託していること。

といったあたりでしょうか。まあ、正直どれも想定内の感じだが。残念ながら「目から鱗」という分析はなかったなあ。
ロマンティック・ラブ・イデオロギーにしろ、合コンにしても、いわゆる「乗りつつ醒める」というか「醒めているからこそ敢えて熱狂的な振りをする」という場合が多くて、面倒くさいよね。「それがイデオロギーだ」と判っても、なかなかその呪縛からは離れられないし。まあ、もう「合コンから降りた(第6章)」人間が口出しすることじゃないかも知れないが。