美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

修論中間発表

今日は朝から夕方まで、僕が今年から一応スタッフになった史学専攻の修論中間発表会。
午前中は、中世史のY本くんの発表(伊勢神宮の所領と組織についての研究)には「神宮領は色々種類があるけど、どういう質的違いがあったのか」という素人臭い質問と、近代史のM尾さんの発表(戦前期の「青年団」運動についての研究)には取り上げた人物が官僚組織の中でどういう風に見られていたか、他とはどういう違いがあったかを「マッピングしたら」と少し茶々を入れる。
午後は少し仕事(メールを出したり)した後、遅刻気味だったが、まずO河内くんの発表を聞き(スウェーデンの王権と教会について)、「当時、どういう風に政治が神学を利用したのか?」と質問。O方さんの発表(中世の「らい」観について)に関しては、僕以外の先生に言いたいこと全部言われちゃったけど、とりあえず「もうちょっと精緻に分類し直したら」「キリスト教についてももうちょっと調べましょうね」という。O本さんの発表(浮田和民についての研究)は、以前草稿を渡されて僕もちょっとアドヴァイスして、その成果も多少入ってはいたのだが、M尾さん同様、取り上げた人物のマッピングの問題だな、と思う。A部さんの発表(室町幕府の財政)には、姑のように「参考文献の並べ方がなってない」とか細かいことを言い、「で、先行研究とどう違うの」という、修士課程で絶対一度は言われる質問をしてみる(僕だってかつて言われた)。
最後に、ついカッとなって柄にもなくちょっとお説教をしてしまう(もっとレジュメは早く準備しろ、という類の「行儀作法」について。)。