美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

近代日本のキリスト教について

講義のネタが尽きそうなので、今大あわてで近代日本のキリスト教プロテスタント)について付け焼き刃の勉強をしている。インテリの宗教としての性格が強かった日本のキリスト教は、そのインテリたちにものすごく研究されているので、関連書は汗牛充棟の趣だが、とりあえず古典と言えるものを読み進めている。

僕のようなインテリ(一応な)は、言ってしまえば聖書を知的に読み、時には向こうの神学者の言うことに耳を傾けることもできるが、向こうの平信徒の信仰心にはなかなか近づけないだろうな、とこれらの本をパラパラ読みながらふと思う。特に、明治以降に入ってきたプロテスタントは禁酒運動に代表されるような倫理主義的傾向が強かったし、そういうイメージがかっちり形成されてしまっているし。
最近では、いわゆるペンテコスタルな流れも日本に入りつつあるが、ペンテコステ運動も向こうの「標準」ではないしなあ。そのあたりの前史は、当然池上先生の本から学ばせていただいて、これから書き写す予定。
近代日本の民衆キリスト教―初期ホーリネスの宗教学的研究

近代日本の民衆キリスト教―初期ホーリネスの宗教学的研究