美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

〆切のあとで

今月末が〆切だったある原稿を出してすっきりしたところに、前に注文していた本が届いたので、結構疲れてはいても、気分は良いです。というわけで、いつものように、買った本を羅列してご紹介。

韓国写真史: 1631―1945

韓国写真史: 1631―1945

まず、こんな渋いものを翻訳したと言うことにびっくり。しかも僕とは縁のある青弓社。植民地時代、どんな風景や人物が絵はがきになったか、なんていうのはこれまでも文化人類学者が研究したりしていたけど。
記憶と忘却のアジア (相関地域研究)

記憶と忘却のアジア (相関地域研究)

京大の地域研究の先生方が中心になってやっている研究会の成果のようだ。シリーズの第一冊目。
カミと人と死者

カミと人と死者

東北大の日本思想史研究室が出した論文集。僕もよく本を読んでいる佐藤弘夫先生の還暦記念の論集。僕にとっては、近代日本思想史専攻で知り合いでもあるオリオン・クラウタウさんの「近代と「未来予言」─仏教の滅亡をめぐる一八八〇年代の一論争について」、昆野伸幸さんの「葦津珍彦と英霊公葬運動」を読むことになるだろう。
軍隊の文化人類学

軍隊の文化人類学

これも、知り合いの田中先生編集の論文集。「軍隊」は現代社会でどのような文化的意味を担ってきたか、という視点からの論文集といってよいだろう。前も発表を聞いた事があるのだが、「韓国における徴兵拒否」の問題などが興味深い。
ブゼル先生とバイブル・クラスの学生たち―近代日本の人間形成

ブゼル先生とバイブル・クラスの学生たち―近代日本の人間形成

これまた渋い近代日本キリスト教史の研究書。仙台の第二高等学校でバイブル・クラスを教えていた女性宣教師アニー・ブゼルとその教え子たち(有名どころでは、吉野作造、小山東助、島地雷夢)を描いたもの。アメリカ黒人におけるキリスト教ってすごく重要なテーマだけど、日本語で読める本ってなかったと思います。期待。
フランスの生命倫理法―生殖医療の用いられ方

フランスの生命倫理法―生殖医療の用いられ方

やはり「生命倫理」の文字を見るときになってしまうんだよなあ。この本の編集は、知り合いのS井さん。昨年まで行っていた科研でご一緒だった、山本先生による本。パラパラ見たら、最後に松井冬子さんの絵まで出てきてびっくり。
相互扶助の経済――無尽講・報徳の民衆思想史

相互扶助の経済――無尽講・報徳の民衆思想史

ナジタ先生の論文って、大昔に懐徳堂についての本をパラパラ眺めた程度だけど、つい買っちゃった。論文も出し終わったし、日本酒飲みながらこの本読むか(笑)。