美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

辛い仕事

今日、ついついテレビで「それでもボクはやってない」を見てしまったんだが、いやあ、いやーな気持ちになっちゃう映画だね。勿論よくできた映画なのだが、この映画を見て「よし、僕も法曹界に入ろう」という気は起こらんな(カリカチュアライズされていると判っていても、ね)。
嫌な仕事だよ、裁判官も検察官も弁護士も。嫌、というのは正確ではないな。「辛い」仕事だ。僕の性格からして、例えば裁判官なら判決に死ぬほど悩むだろうし(学生のレポートを70点にするか75点にするかというレヴェルじゃないもんな。このレヴェルですら悩んどるのに)、検察官も、嫌な性格がますます嫌な方向にねじ曲がりそうで、いや。
このドラマを見て、やっぱ、「裁判員制度」は間違っとるよ、との思いを強くした。こんな「辛い」仕事に無理矢理関わらせるなんて。罰金を払ってでも関わりたくないね。「人を裁くな、裁かれぬ為なり」とか「我が心の良くて殺さぬにはあらず」なんて聖人のお言葉が頭の中でこだましそうだ。
話は変わるが、でも、山本耕史くんはどうして弁護士もののドラマにこうも出ずっぱりなのか。僕が知っているだけでもこの映画、「マチベン」(NHK)、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(TBS)と、全部出ている。ボクがたまたま見ただけかも知れないけど。