美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

エッセイ一本終了

今月〆切のエッセイを何とか書き終える。ふーっ。自分でもすっかり忘れかけのテーマに関する依頼だったので、自分の修論とか、数年前韓国で買ってきた本や辞書などを流し読みする。
依頼時に「エッセイか論文かどちらか」と迫られたので、「短いエッセイでお願いします」と言ったのだが、少ない枚数に却って苦慮し、結論がぐだぐだになった気がする。済みません。
さて、次は大学内の報告書に書く論文だが、これがまだ全然構想も練れていない。僕がとりまとめ役なのだが、僕自身が〆切を思いっきり破りそうだ。

「先生、この者は原稿が遅れたので捕まえられました。あなたならどうしますか」彼らがそう言ったのは先生を試すためであった。しかし先生は身をかがめて、地面に何かを書いておられた。彼らが問い続けるので、先生は「あなた方の中で、一度も原稿を遅らせたことのない者が、この者を責めなさい」と言われた。一人去り二人去り、その場には誰もいなくなった。そこで先生は身を起こしてその者に言われた。「あなたを責めようとする者はどこにいるのか」「先生、誰もおりません」。先生は言われた「ならば、私もあなたを責めはするまい。お帰りなさい、そして二度と原稿を遅らせないように」。
(タカヤによる福音書8章4-11節)

こんなの信じちゃダメだぜ。
妻(出版社勤務)は「その人の名前を書いたら絶対その人が期日までに原稿を書く、という出版社版death noteがあればいいのに」と言っていたが(殺さず生かさねばらならいけどね)。