美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

創立記念日だが

今日は勤務校の創立記念日で、全学休講。ラッキー、と学生ともども言いたいところだが(嘘。本当はゼミをやりたいです、マジで)、教員はしっかりお仕事があるのだった。それは全学FD集会。要するに「いい講義をするにはどうすればいいですかね」とか「私はこういう実践をしています」という事を話したり発表する集まり。
僕は自分で言うのも何だが、アンケートの結果を見るにまあまあ評判はよい。自分の講義の内容が素晴らしいとか自画自賛する気はないけど(当たり前だ)、心当たりとしては、学生時代に塾の講師のバイトをしていた時の「声と黒板の文字が大きければ、生徒は余り文句を言わないものだ」という上司の教えをこの十数年律儀に守っていることかな。「小手先」で効果があるのって、この程度の事だと僕はある意味達観している。逆に、ぼそぼそと聞こえないような講義や発表をするだけで、僕はその教員や学生をバカにしてしまうんだけど(学会とかで何度心の中で悪態をついた事か。大きな声は最低限の礼儀とすら思っている)。辛酸なめ子先生も、自分とカヒミ・カリィを比較して「私が小声で喋ってもただのつぶやきとしか受け取られないけど、カヒミ様のは聞いてあげなくちゃというささやきとして解釈される」と冷徹な事実を突きつけていた(笑)。そうなの、ぶつぶつ言ったって、カリスマ性とか魅力が元々ない限り、つぶやきなの。