美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

会議と集会

今日は「創立記念日」と言うことで、学生さんはお休み。でも、教職員は普通に仕事。
まずは朝一の会議に朦朧とした頭で出席。そして午後からは「もっと授業をよくしましょうね」と全学的に話し合う「FD集会」というやつ。
ちょうど先日、前期の科目のアンケート結果も返ってきたんだが、毎年同じような点が褒められ、同じような点が批判され、自分の変わらなさを実感する。毎年違う学生からの意見なわけだから、首尾一貫しているとは言えよう(威張れることではないが)。
ちょっと言い訳すると、僕の授業スタイルは、大学院生時代の予備校バイトの時にほぼ固まっちゃっていると言っていいと思う。前にもこのブログで書いたけど、当時の上司からは「生徒は声と黒板の文字が大きければ、それほど文句は言わないものだ」と言われた。これは金言とは言わないけど、経験上も確かなことなので、今も守っている。それと、これはどの先生もやっていると思うけど、よく頷いて熱心に聞いてくれていそうな学生を見つけておいて、その学生をペースメーカーとして喋るというやり方。これは失敗するときもあって、前列に座っていて理解の早い学生をペースメーカーにしちゃうと、後ろの方から「わかんねえ」と言われて、アンケートで「早すぎ」「えこひいき」とか書かれてしまうことがある。大学では幸いそうした声はあまりないけど、実は一度某予備校で前2列の生徒だけを相手にした授業をしていると(習熟度別にあまりきれいに分けない塾だった)、残りの生徒からぼろくそに言われてクビになった苦い経験もある(予備校なんだから、熱心な生徒だけを相手にしていればいいはず、という僕の傲慢さもあったしね。「客商売」だということを忘れていた)。
にしても「FD集会の準備に追われて、講義準備が捗らない」なんていう本末転倒なことは、日本全国の大学で見られる風景だろう。やれやれ。