美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

教科書検定

ここまで動きがドラスティックになるとは思わなかった。先日、新しい文部科学大臣の就任会見で、何らかの動きが出るんではないかと予想はしていたが。つまり安倍が唱えていた「美しい国」だとか「戦後レジームからの脱却」なんて、一部の妄想で、下のものは渋々付き合わされていた、というのが実態だったのだろう。慶賀すべきことではある。
今回の動きについては、確かに「その時の政権の人気取りの材料に教科書が使われて良いのか」という反応はある意味真っ当かも知れぬが、前政権の過ちをただすことに躊躇・異存のあろうはずがない。
「教科書が声の大きさで左右されるのはよろしくない」なんて言って、今回の動きに(こっそり左派のレッテルを貼って)嫌悪感を表明している連中がいるけど、別に君たち、前回の検定時に「いくら安倍さんが首相だからって、そこまで教科書に介入して良いのか」なんて言わなかったでしょ(言っていれば、正しく相対的な視座からの発言だけど)?
自分たちの声の大きさには目をつぶり、相手の声の大きさだけ非難するなんて、醜悪だよね。
もう一つ言うと「声の大きさ」とかじゃないから、今回の問題は。

追記:Apemanさんが、僕の言いたかったことを代弁してくださっている。全く同意。今回の動きを「沖縄県民の気持ちへの配慮」などに還元することは慎まねばならぬ。