美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

インディゴ・ブルー

インディゴ・ブルー (Feelコミックス)

インディゴ・ブルー (Feelコミックス)

これは佳作。全部で12章あるが、一気に読めなくて、一章一章読み終わるためにため息をついて、十数年前のこと(何を思いだしていたかは秘密だ、妻には言うかも知れぬが)を思い出しつつ読了。
この手の作品の最高峰は、松浦理英子の『ナチュラル・ウーマン』だが(僕が読んだ小説の中で最も「邪悪」な小説の一つだ)、マンガでこれだけ書ける人って少ないんじゃなかろうか。ラストの台詞が良かった。
暇になったら、松浦さんももう一度、読み返してみるか(一時期はまって彼女の作品とエッセイを読み尽くしたときがあった。まあ、彼女は寡作だからそれほどの苦労はないけど。僕は説明部分が多いと感じる『親指P』よりも『ナチュラル・ウーマン』派だな)。
ナチュラル・ウーマン

ナチュラル・ウーマン