美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

師匠の講演会

この学長による説明会が終わると、僕はすぐに自転車に飛び乗り、近所の大谷大学へ向かった。というのも、僕の指導教官だった島薗進先生の講演があったからだ。飛び込んだときが、ちょうど先生のお話が始まるときで、ラッキー。
講演の主題は「近代の宗教観と現代宗教学の課題」というもの。明治以降の「宗教」概念と「宗教学」の歩みを振り返りつつ、今現在の我々、特に宗教学者が果たす役割の模索はいかにすべきか、というのが主旨だったと思うが、話が大きく、非常に幅広い内容だったので、まとめるのは困難。僕としては「タラル・アサドをちゃんと読まないとな」というところに行き着く(笑)。

世俗の形成――キリスト教、イスラム、近代

世俗の形成――キリスト教、イスラム、近代

宗教の系譜―キリスト教とイスラムにおける権力の根拠と訓練

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宗教を語りなおす―近代的カテゴリーの再考

宗教を語りなおす―近代的カテゴリーの再考

講演が終わった後、先生に一言だけご挨拶して、会場にいらしていた韓国人のL先生とその教え子たちと喫茶店で一時間くらい喋って解散。