美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

久々の川原泉

川原泉の学園ものの新刊をちゃんと買うのは何年ぶりか。

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

同じ学園で次々主人公が変わるオムニバス形式の作品。相変わらず食べるときの擬音が「もぎゅもぎゅ」なのが嬉しい(笑)。進学校での男女のペアを中心に話を進めていくのは彼女の得意技だよな。「森には真理が落ちている」(『笑う大天使(ミカエル) (2) (花とゆめCOMICS)』所収)もそうだったし、古くは「月夜のドレス」(『甲子園の空に笑え! (花とゆめCOMICS)』所収)もそうだった。「真面目な人には裏がある」での川原さんなりのBLの解説が笑える。
関係ないけど、受験校の青春ものでは、山岸凉子先生の異色作もお薦め。30年近く前の作品だが。