美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

中国の反日デモの動きが

止まらない。友人の村井君が言うように、日中の政府首脳は、国内と国外、双方に「リップサーヴィス」するべきだろう。

先に対症療法的に言うと、小泉首相が談話の中とかで、中国の民衆感情に配慮して靖国問題、ないし歴史問題について反省的に取り組むという趣旨のリップサービスを入れてくれれば、大分話は簡単になるのではないかと考えている。

 全面的に日本の非を認めるということでなくてもいい。例えば5分話す中で、4分は中国政府に文句を言ってもいいから(恐らくそれが全くないと日本の世論が収まりがつかない)、1分だけでも中国側に対する配慮を入れて、メディアがそこの部分を多少誇張して伝えるとか、ちょっとした配慮だ。

 逆に言うと、中国側の報道官の発言などは、よく読むと、大抵は表面上の強気の姿勢の中に、実質的な相手に対する譲歩が織り込まれている。しかし残念ながら、日本の報道ではそうした配慮の部分は全く無視されている。中国側は中国側で国内向けパフォーマンスが必要なのであり、日本側としては、そこは無視して配慮の部分を最大限に読みとるべきなのだが、むしろ現実には逆になっている。

僕も、そう思う。
北京の状況については、こちらのブログを読んでいます。
ぺきん日記/中国・北京より