美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

なんだ!?この表紙は!?

今朝、出勤前に本屋に寄ったときに、あまりに衝撃的な表紙が目に飛び込んできました。それがこれです。

なんだ!?このマンガは!?

なんだ!?このマンガは!?

この本は、僕が常々愛読しているサイト「BLACK徒然草」の管理人のJ(じゃまお)君さん(なんか変な表記)がこれまで書かれてきた漫画レビューを再構成して、書き下ろしも加えて単行本化されたものです。祝、ご出版。
で、内容自体はご本人の「ただの宣伝」と割り切った自己レビューがありますので、そちらをご覧いただければいいと思いますが、やはり特筆すべきは、あまりにもニッチなテーマの漫画を探してくるJ君さんの目利きぶりでしょう。小学生の時読んだあの漫画、何だっけなあ、といって思い出せるものも少ないと思いますが、おそらく僕とほぼ同世代の彼は色々やってのけました。とくに、コロコロコミックに掲載されていた数々のトンデモ漫画の解説には、思わず目頭を熱くしてしまいました。
今日は大学院ゼミの後、議論で火照った脳みそをクールダウンするべく放課後に読み始めたのですが、クールダウンどころかますますヒートアップしてしまい、COCO壱番屋に夕食を食べに行くときも手放せず、一気に読みふけってしまいました。さて、僕は最近はエコの精神から本屋では「あ、ブックカバーは結構です」といつも言っているのですが、この本の場合、何と表紙を取っても漫☆画太郎先生のばばあの絵が描かれており(まさかこんなトラップが待っていようとは)、しょうがなく表紙を裏返して読んでおりました。食べ物屋にはふさわしくない表紙ですよね。
僕はこのブログでさんざん書いているように、そこそこの漫画読みだと自任しているのですが、その僕をして「これは知らない」という漫画がてんこ盛りのこの本。僕同様の自信を持った人こそ、この本を読んで鼻っ柱を折られて、世界を広げるべきだと思います。ただ、どんな世界に連れて行かれるかは知りませんが。
追記:ちなみに、僕が一番衝撃を受けたのは、『激メカライダー陽太』という、すがやみつる桜多吾作に無理矢理アシスタントを頼んで描かせたとしか思えないような絵柄の漫画を書いていたのが国友やすゆき先生だったということ。今、これとは対極の大人の世界の大御所となっていることを思うと、感慨深いですよね。