美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

届いた本

先日注文していた本が数冊届く。まだ個人研究費の残高を余り気にしないで良いから、ホイホイ買っている気もするが。

宗教年鑑 平成20年版 (2008)

宗教年鑑 平成20年版 (2008)

毎年買わなくても良いけど、数年おきには買わないとな、と思って購入。未確認情報だが、最近尼僧が増えている、という噂をTwitter小耳に挟んだりもしたので、各宗派の教師(聖職者)数を確認したくなったのだ。
地下水の如く (西田天香の世界)

地下水の如く (西田天香の世界)

西田天香一燈園の機関誌『光』に掲載したエッセイのより抜き、らしい。全部で5巻出る予定なんだとか。以前春秋社から出ている『西田天香選集』には未収録のものを集めたというので購入。関西の「宗教社会学の会」でいつもにこやかに接してくださる村田先生の単著。生駒の民間信仰や、日本におけるキリスト教が中心の議題。
木を植える心―韓国ハンセン病治癒のために捧げた生涯

木を植える心―韓国ハンセン病治癒のために捧げた生涯

韓国におけるハンセン病治療の第一人者柳駿(ユ・ジュン)先生の本。近代におけるハンセン病と各宗派の関係、というのも僕の興味範囲にあるのだが(昔、宗教学者金光教の方々と一緒に、この本の監修者である牧野先生が園長をしていらっしゃった邑久光明園を訪問したこともある)、何と、この本の翻訳者の菊池さんは、僕が大学院時代アルバイトしていた会社の社員さんだったのだ。以前、菊池さんが私家版として翻訳された韓国ハンセン病のボランティア活動に関する本もいただいている(菊池さんは学生時代に韓国に留学なさって、そのボランティア活動に携わっていた)。なお、韓国は日本のような隔離政策を取りやめ、元ハンセン病患者が自活できるような職種(畜産業が多い)に付かせ、「定着村」というのを形成させる政策を採っている(その音頭取りが柳先生だったわけだ)。このような本が翻訳されたことは大変意義深いと思う。