恩師の本を中心に
今日は、新年度予算での初のお買い物。恩師の本を中心に気になっていたものを数冊買う。
黒住先生にとって僕は不出来な弟子の一人に過ぎないが、僕にとっては忘れられない恩師。これまで先生が各所で発表された論文を集めたもの。こうしてみると、先生の幅広いパースペクティブが寄り際立つ(講座ものの中の一本としては,そのような性質が見えづらかったと思う)。
趙景達先生も、恩師のお一人。今まで折に触れて聞いてきたお話の他の論考もたくさん掲載されており、これから読むのが楽しみ。
以前発表を聞いたこともある金貴粉さんの貴重な研究の成果がようやく出版された。
僕は一度だけ、岡山県の邑久光明園に見学に行ったことがあるが、この施設も関西方面で「捕まえられた」在日コリアン患者が「送られてきた」場所だと聞いたことがある。施設内には各宗教施設があるが、これは患者の心の慰めもさることながら、「死んだとき、どの方式で葬式をして欲しいかを生前にはっきりさせるために、どこかには所属する」と聞いてショックを受けたことを思い出す。日本宗教になじみのない在日の方の多くはキリスト教に所属したそうだ。
僕はこの方をまだ存じ上げないが、沖縄と朝鮮、という僕が気にしているエリアをまたがっている論考ならば、読まねばなるまい。
沖縄における基地問題は今更いうまでもないが、強制的に土地を接収され、フェンスの向こうに墓を持つ人も実は多い。この本はそのような「フェンスの内側での祈り」の実態を追いかけたもののようだ。
ある方が褒めていたので、購入。毎日新聞での連載をまとめたもの。