ヴィクトリア時代物
昨日から、ゼミ生のO田さんに借りたこのマンガを読んでいる。一言でいうと「ひどい」(笑)。何がひどいかって、作者のキャラいじめがだよ!!山岸凉子先生に匹敵するよ、このキャラいじめは。
Under the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス
- 作者: 船戸明里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: コミック
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Under the Rose 6―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)
- 作者: 船戸明里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2009/05/23
- メディア: コミック
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といいつつ、『Under The Rose(確かに、このタイトル通り「秘密」を巡る話だよな)』、嫌いじゃないんだけど、出てくるガキどもになかなか感情移入できなくて、読み進めるのが辛かったのも確か。でも、2巻から家庭教師のブレナン先生という「感情移入できるキャラクター」が登場して、俄然読むスピードが上がったな。
で、実は僕は昔から19世紀末くらいのイギリスの雰囲気が何となく好きで(といっても、マニアでは全然ないけど)、学生時代はトマス・ハーディやオスカー・ワイルドを結構読んだりしていた。特にハーディの暗さが、高校生から二十歳前後の僕は好きだったなあ(『テス』『日陰者ジュード』『帰郷』とか長編を結構読んでた。短編も好き。お勧めは『ハーディ短編集 (新潮文庫 ハ 7-1)』。この中にある「アリシアの日記」なんて、良い意味で昼メロっぽいです)。このことを以前飲み会で、イギリス近代史やっている同僚にいったら「え、(明るそうな川瀬さんが)、何でハーディみたいな暗いものを」とか言われちゃったけど、この世俗化した日本で、敢えて「宗教学」なんて専攻を選ぶ人間が、根暗じゃないはずないでしょーが(笑)。