美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

激しさの描写

待望の新刊発売。電車の中で一気読みしたけど、すごく良い。

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 2 (ヤングアニマルコミックス)

この可愛い絵で、こんな激しい世界を描けるなんて、すごいなあ。羽海野チカ先生を見直したよ。
実は5年ほど前かな、教え子のO野さんに『ハチクロ』を途中まで(確か5巻くらい)借りて一気読みしたんだけど、その時は「美大がこんな爽やかなわけないだろ、もっと互いの才能を気にしてドロドロしているよ」とか「何で真山は山田にいかねえんだよ、そりゃ、据え膳喰わないのが少女まんがのヒーローの鉄則だけどさあ、片思いばっかなんだよな、このマンガは」とか「はぐちゃんって、そんなに魅力的か?山田の方が圧倒的にキャラ立ってるじゃん」「何でもこなせるスーパーマン設定(森田)はしらけるよなあ、吉田秋生Banana Fishも最後の方になるとアッシュが超人になり過ぎて物語的には失速したしなあ」などと、面白がりつつも文句たらたらで、続きを読まなくなったんだよね。でも、僕はもしかしたら見誤っていたかも知れません。というわけで、もしかしたら今日の帰り道、某古本屋で大人買いするかもしれんな。