美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

上映会のお知らせ

メールで以下のお知らせが廻ってきましたので、転載します。『あんにょん・サヨナラ』という映画のお知らせです。

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■上映&トーク

 最後にひとつ。
 必ず私の手で整理しなければならないことが、
 まだ残っている──。
 「わたし自身の父を取り戻したい」
靖国神社に父の名前が祀られている李熙子(イ・ヒジャ)の思い。

 「靖国問題」に日韓のスタッフが共同で取り組んだ
 世界初のドキュメンタリー作品、待望の京都初上映!

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【ピースムービーメント No.23】
『あんにょん・サヨナラ』上映&トーク
 http://www.annyongsayonara.net/
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『あんにょん・サヨナラ Annyong, Sayonara』
(韓国、日本/2005年/韓国語、日本語/カラー/DV/107分)
監督:金兌鎰(キム・テイル) 共同監督:加藤久美子
撮影:ジヘ、高部優子 製作:キム・イルグォン
製作・配給(日本国内):「あんにょん・サヨナラ」制作委員会

★第10回釜山国際映画祭ドキュメンタリー部門・最優秀賞
山形国際ドキュメンタリー映画祭2005・特別招待作品
ソウル独立映画祭2005・最高栄誉賞
★2006年7月、東京・ポレポレ東中野にて劇場上映決定!

●日時:3月18日(土) 2006年

★タイムテーブル

12:00(正午)  〜上映  14:00(午後2時)〜トーク
15:00(午後3時)〜上映  17:00(午後5時)〜トーク
18:00(午後6時)〜上映

※第1回、第2回の上映後、出演者・制作スタッフの古川雅基さん(在韓軍人
 軍属裁判を支援する会)による、トーク&背景解説あり!

●会場:ひと・まち交流館 京都 第1・第2会議室(2階)
    (河原町五条下がる東側)
    案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
       京阪「五条」駅下車 徒歩8分 
       地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分
       TEL:075-354-8711
●参加費:一般1000円(ドフィル会員700円)

◆ストーリー(作品概要)
李熙子(イ・ヒジャ)の父はアジア太平洋戦争中に日本軍に徴用され、中国で戦死した。
日本政府から、父について何の通知もなく、彼女が父の死の詳細を知るのは90年代に入ってからのこと。
その上、父は遺族の知らないうちに靖国神社に合祀されていた。
父の命日に、父が死んだ場所へと旅するイ・ヒジャを追い、在韓遺族にとっての合祀の意味を訊ねる。
墓石にアボジの名前を彫れるその日まで──。
イ・ヒジャの願いを共にかなえようとする日本の友人の姿は、イ・ヒジャの旅に新たな意味をもたらした。

靖国神社をテーマに、様々な立場を取る人々の意見を聞きながら、アジア太平洋戦争を直接経験していない世代の日韓共同クルーが、戦後60年に過去を見つめ、現在に還る。
日本、韓国、沖縄、中国を巡る旅は、寄り添いながらも揺らぐ両国の関係を照射し、未来を見つめる。

◆作品詳細情報(在韓軍人軍属裁判を支援する会サイト)
http://www.gun-gun.jp/document.htm

【監督のことば】
同じ言葉ばかりの繰り返しとなってしまっている日本と韓国の歴史問題。
その解決法をこのドキュメンタリーで探したかった。また、日本の右傾化を脅威に感じつつある今、アジアの平和を実現するために何が必要かを確認したかった。共同作業は簡単ではなかったが、そのおかげで日本の内部を深く覗き見ることができたと思う。温かい心と固い意志を持った人々から、道を見出すことができた。(キム・テイル/監督)

日本と韓国でドキュメンタリーを作るというのは、その過程自体が日本と韓国の間にある様々な溝を認識し、理解していく作業でした。この『あんにょん・サヨナラ』では、主人公のふたりの気持ちを通して韓国の方がなぜ靖国に対して怒るのか、それを受け止める日本人はどう思っているのか、そしてそれを受け止められない靖国が、日本人が、なぜそれを理解できないのかを考えられるものになればと思っています。過去のつらい歴史にサヨナラを。
加藤久美子/共同監督)

【プロフィール(監督)】
キム・テイル 1963年生まれ。91年より映画製作を始め、朝鮮半島の分断と、38度線によって政治や生活の面で隔てられた人々をテーマにした作品を発表。
現在は、再統一、労働、売買春、環境などの社会問題に意欲的に取り組むプロデューサーとして活動している。

加藤久美子 1975年生まれ。2002年から映像制作を始める。フィリピンの元「慰安婦」をテーマにした作品、9.11以後の暴力の連鎖や自衛隊イラク派兵への疑問を投げかけた作品や、靖国合祀問題を扱った作品など多数を発表。

◆映画へのコメントより

高橋哲哉さん(哲学)
靖国問題を静かに問い、考える映画。イ・ヒジャさんの物語を軸に、当事者たちの思いをうまく引き出している。イ・ヒジャさん、チワス・アリさん、菅原龍憲さん、金城実さん、古川佳子さんらがいっしょになって、合祀取り下げを靖国神社に迫るシーンには、この問題の本質が凝縮されているように感じた。

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★主催・お問い合わせ
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●主催:ピースムービーメント実行委員会
    ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリー ...☆
●問い合わせ:TEL&FAX:075-344-2371(又川)
       E-mail:ANC49871@nifty.com(山崎)

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